« 田園調布学園 建学の精神があらゆる教育活動で鼓動しているギミックが緻密 | トップページ | 女子校の大切な意義 「鴎友・大妻・田園調布 三校校長座談会」新しい風が吹く »

2024年6月24日 (月)

中学入試 新市場シェア30%定着か!?

★6月15・16日、首都圏模試センターと協賛する塾が「スタート模試」を小3から5年生対象に実施しました。その際に配布された資料の1つ「中学受験・新時代」という冊子を頂きました。驚いたことに新タイプ入試やPBL、STEAM、グローバル教育に持続的に取り組んでいる私立学校101校の事例が紹介されています。

Shutomo_20240624081501

★ものすごいリサーチ力に感服です。そして時代がメリトクラシーや学歴社会を乗り越えようとしている新しい教育の世紀=21世紀型教育に突入しているダイナミズムが伝わってきます。

★2011年に、新しい中学入試時代のかすかな響きを聞き逃さなかった首都圏模試センターのメンバーはさすがです。慧眼というか慧耳というか。もちろんその響きを拡大したのは首都圏模試センターの功績でもあります。

★私立学校も、30%は明らかにこの響きに共鳴して高らかに新時代を謳っています。

★101校以外にも、工学院大学附属、駒沢学園女子、湘南白百合、新渡戸文化、北豊島、昭和女子、聖ドミニコ学園、トキワ松、桐蔭などまだまだ新時代を開いている学校があるなあと。

★新時代を開く市場のシェアが30%というのは、そりゃあ時代は動きます。

★また、一見従来型の70%の市場でも、「思考型」問題を4科目試験の中に大幅に入れている学校があって、そこからも新時代の音が響いています。

★メリトクラシーや学歴社会は、当面なくなりません。海外大学に行ってもむしろ厳しい序列主義や階級構造はあるでしょう。

★ただ、大事なことは、その枠の中でクリティティカルシンキングを稼働させられるか、新しい枠組みをクリエイティブシンキングしてしまうかどちらを選ぶかです。

★私立学校の70%は前者で、30%は後者ということでしょう。どちらにしても幸せな社会づくりに貢献する人間力を育んでいることは確かです。

★知識順応型自己、クリティカルシンキング型自己、クリエイティブシンキング型自己という3つの自己の要素を組み合わせて人間力は生まれてきます。そのどこが濃いかそして、その濃さは人様々ですから、豊かな個性的な人間力が私立学校から生まれています。

★それにしても、20世紀初頭にすでにハーバード大学が、知識型人間ではなく、創造的人間を生み出すぞと宣言していたわけです。日本の教育は100年遅れです。しかし、先進諸国の中で近代社会に仲間入りしたのは一番遅れてからでしたから、それはあたり前です。

★また、それがゆえ、100年のズレの中でいろいろな課題も見えていますから、アクセルを踏むことも可能でしょう。日本の教育は、ようやく本格的に始まったのです。そんな時代に立ち会っているのが私たちです。ワクワクしませんか!

|

« 田園調布学園 建学の精神があらゆる教育活動で鼓動しているギミックが緻密 | トップページ | 女子校の大切な意義 「鴎友・大妻・田園調布 三校校長座談会」新しい風が吹く »

創造的才能」カテゴリの記事

21世紀型教育」カテゴリの記事

中学入試」カテゴリの記事

創造的対話」カテゴリの記事