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2024年5月 7日 (火)

成長する組織の「対話学」⑥「ことば」の背景にある素材を形にすると世界が拡張する

★対話とはそもそも何か?これは哲学やTOKに任せ、「対話学」は、日常生活の中で「ことば」がどんな作用をしているのか観察することで、ことばの機能やことばをカタチにする事象を知るわけです。すると、ことばを豊かに真善美の循環ができるように活用できるようになります。その状態をすてきな「対話」だと「対話学」は認定するのです。

Kotobanowa

★ことばは、音を発します、この音は「音楽」という美に拡張します。はじめは実用的な機能ですが、それが美学的な機能にトランスフォームします。すると、ことばは響きになります、響きは空間と時間をつくりだします。空間芸術や数学的な発想を生み出します。

★ことばは、文字となる場合が多いですね。文字ははじめ実用的ですが、それは美学的には絵に拡張します。

★ことばは、意味を生み出します。意味はそれを格納する知識になります。知識ははじめ実用的ですが、知識間のつながりは、科学を生み出します。

★また、科学のような事実ベースではなく、フィクションとしての物語も生み出します。

★物語は、心を生み出します。内省的な世界に拡張していくわけです。

★ことばは、身体感覚に届くや身体を躍動させます。

★かように、ことばは変幻自在ですし、変幻自在になったものから逆に新しいことばを生み出すことも少なくありません。

★このようなことばのトランスフォーメーションや生み出されたものどうしの相互作用を豊穣に生み出していくのが「対話」です。

★しかし、「客観的」と言説によって言葉の躍動感が切り捨てられる時があります。「主観的」という言説によって、事実がゆがめられるときもあります。

★ことばは、捕まえたと思った瞬間からスルリとぬけ落ちていくものでもあります。人は何度も何度も真善美の世界をつかみ取ろうとして「対話」をします。これが日常生活や学園生活で行われると、5Tは飛び放たれ、CODはコンコンと湧き出でるのです。

★真善美の循環がなければ、「対話学」は成り立たないでしょう。「対話学」のない人生の旅は、つらい日々となるでしょう。

★世間で騒がれる「受験」がつらいのは、真はあるけれど、善と美がない場合にそうなります、総合型選抜が楽しくなる可能性が高いのは、真善美が稼働しないと成就しないからです。

★対話学が哲学や文化人類学とつながると、叡智の翼は大きく広がるでしょう。対話学が科学技術とつながると、山に海に天に時空が限りなく広がるでしょう。対話学が物語や内省につながると人間の本質が洞窟の奥に見えてくるでしょう。対話学が・・・・。というわけです。

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