香蘭女学校 不易流行をベースに生徒の希望を持続可能にしている
★香蘭女学校の不易流行は普遍流行といってもいいわけで、世界標準のエスタブリッシュスクールです。イギリス聖公会のチャプレンが創設した学校です。創設当時の校舎はイギリス人のあのジョサイア・コンドルが設計しています。コンドルの建築様式は、その国の文化と自身の英国風の建築様式の融合にありました。東京駅の丸の内の赤レンガの建物にその面影があります。設計したのはコンドルの弟子だった辰野金吾ですが。それよりももっと日本的な建築だったのが香蘭女学校の木造建築だったようです。
★コンドルは、ジャポニズムがウィーンで流行っていた時の影響を受けています。そのときのウイーン分離派やアール。ヌーヴォーは日本の美も包摂していますから、同時代のコンドルは当然影響を受けていたのでしょう。チャプレンもコンドルとコミュニケーションをとっていたわけですから、イギリス庭園と日本庭園の両方を大切にしていたようで、その面影は香蘭女学校のキャンパス内にも維持されています。小さいエリアですがイギリス庭園のエリアと日本庭園や茶室のエリアがあります。
★そして、今注目を浴びているのは、昨年のリリースですね。2023年9月6日、香蘭女学校は立教大学と系属校推薦における推薦枠数を2025年度立教大学入学予定者から160名に増員する締結をしたことを発表しました。1951年に2名の推薦者から始まり、2020年に97名、2025年立教大学入学予定者から、学則定員数と同数の160名に増員になったわけです。
★これについては、とても重要な理由があります。鈴木校長によると、キリスト教の学校として平和を作る人を育てることを使命としているので、全員が行ける機会がないと、他の人を蹴落とすような事態になり、矛盾することになるので、そこを解決したかったということのようです。あくまで、自分との戦いであり、自分を高めるための制度にしたかったということです。ですから、ハードルはきちんと設けますと。英検2級が最低限のベースで(他の検定試験の場合は、換算)、それ以外にも、学内でいろいろなハードルを設け、自分を磨いて立教大学に進学できる機会を作ったということです。
★香蘭女学校は、いまのところ、帰国生入試も英語入試も行っていませんが、カリキュラムはグローバル教育がしっかり根付いているわけです。まさに不易流行=普遍流行なのです。
★さて、今「いものところ」と言いました。不易流行=普遍流行ですから、本質を追究することによって、その本質を実現するために変わることは大いにあるということなのです。
★医学部と理工学部は立教にはないですから、実はその対策もカリキュラムの中では行っています。そして、何より立教自身がグローバルなプログラムを大いに仕掛けていますから、そこにつながる高大連携はこれからどんどんできてくることでしょう。
★立教大学に留学している学生がインターンシップのように香蘭女学校にくるなんてこともあるでしょう。この「流行」の部分は「可能性」と置き換えてもよいと思います。
★ですから、入試段階での改革より優先順位は、立教大学に全員が行ける機会を作ったという「流行」にいかに「不易=普遍的本質」が癒合できるのかを見極めてから次の動きに転じるのでしょう。
★2027年の東大の秋入学のグローバルプログラムが開始するころには、来年春から実施する豊島岡女子や八雲学園のような英語資格利用入試を行うニーズが受験生からでてくるでしょうから、変わる可能性はあるでしょう。やろうと思えばいつでもできるけれど、香蘭女学校のファン層はかなり多いので、その受験生にどれだけニーズがあるかをまず見極めるでしょう。
★大事なことは不易流行=普遍可能性を実現し、生徒の内面に希望の光がいつも輝いている状態にすることが香蘭女学校の想いでしょうから。
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