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2024年5月 6日 (月)

成長する組織の「対話学」④なぜPBL(Project based Learning)か?

★成長する組織自体がプロジェクトですから、成長する組織内の多様なチームがPBLを展開するのは当然です。PBLというと昔から行われてきていて新しい学びではないと叫び出す人がいますが、何を言いたいのかわかりません。プラトンやアリストテレスに学んでいると、そんなの古いと言っているのと変わりありませんね。たしかに、もともとどんな組織もプロジェクトだったと思います。

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★織田信長だって、組織の作り方がかなり暴力的で恐怖政治ですが、信長一人で戦国の世の中を乗り切ったわけではないでしょう。高度成長時代の組織だってプロジェクトです。ただ、フラットでフェアでフリーな雰囲気の人間関係は信長と一握りの武将だったり、社長とその参謀だったりと非常に限られていたわけです。

★21世紀時代のPBLは、そのような限られた範囲を創ってきた壁を砕き、広く組織内に拡張したわけです。学校の場合、教科授業の中にPBLを入れることによって、5TやCODを恒常的に生み出す環境にしてきたわけです。

★学校によっては、教師と生徒のプロジェクトもあります。そうなってくると、成長する組織には、5TやCODが満たされますね。

★そんなことやって、大学合格実績がでるのかとずっと主張している人もいますが、あなたのやり方で、全員が東大に合格するわけではないでしょう。あなたのいびつな基準の大学ランキングに入る生徒とそうでない生徒を分断することが人権侵害だということに気づかない恐ろしい発言です。

★PBLを学内全員の道具として手渡すことは、大学が目標なのではなく、生徒1人ひとりにとって5TやCODが内面からコンコンと湧き出てくる人間のあり方が目標なのです。結果的に行きたい大学にいけばよいわけです。

★実際、PBLを学内に浸透させている工学院大学附属やかえつ有明、富士見丘、聖学院、文大杉並、八雲学園などは大学合格実績もでています。だから、たしかに、大学合格実績だけが目標であれば、PBLの授業などやる必要もないでしょう。しかし、生徒はマイプロジェクトは行っているわけです。

★プロジェクトとは人生の探究の道行ですから。

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