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2024年5月25日 (土)

湘南白百合 学びのニューコモンズの拠点(2)これほど教育活動が有機的につながっていることが言語化されているとは!

★湘南白百合の具体的な教育活動については、教頭水尾先生がプレゼンをしました。参加した方々はトータルに理念が行き届いたすばらしい教育に感動していました。嘆息がもれていました。そして、その後の学校案内で、なるほどこのトータルな教育が学びのニューコモンズという環境の中で見事に有機的結合を果たしているとその雰囲気に感動したことでしょう。

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★私も同じです。しかし、今回は不思議とこの有機的結合のシステマティックなつながりの全貌が見えた気がしたのです。一般の説明会では、教育コンテンツの羅列です。こんな凄い画期的な教育内容があるのだというわけです。グローバル教育はどこに誰とコラボして行っていて、こんな成果がありました。探究ではこんなやり方でどことコラボして素晴らしい成果を上げました。外部コンクールで優勝賞を獲得しましたなどと。

★それで十分、そこの学校の教育活動のクオリティの良さはわかるのですが、それぞれの活動を運営している教師がどんなチームワークで実施しているのかは意外とわかりません。結構一人の先生が強烈に回しているということも少なくありません。それだとその先生がいなくなるとその教育内容は消滅します。

★教育は持続可能であると同時にアップデートしていく必要があります。ですから、緻密にシスマティックにプランされチームワークも十分である必要があります。

★つまり教育プログラムのマネジメントと組織マネジメントの一体化なのです。

★教育プログラムのマネジメントは、一つ一つのプログラムの運営のシステム化だけではなく、プログラム同士のつながりがシステム化されている必要があります。このつながりは、教師という人的資本を豊かにしていくことでもあるので、組織マネジメントも重要なファクターになります。

★こういうシステムをカトリック学校ではぶどうの木のシステムと呼んでいます。愛の循環システムです。これを湘南白百合は教育と組織の両方がつながるようにマネジメントしています。しかし、それは学校の先生方には気づかない場合も少なくありません。

★いつの間にかそうなっていたと。しかし、そんなことはないのです。里山や人間の身体もそうですが、放置しておいて良好な状態が持続可能になるわけではないのはご承知の通りです。

★やはり手入れをしたり、メンテしたりしているのです。教育も同じです。とはいえ、日々先生方が対話をしながらつなぎ合わせてきた結果ですから、当事者にとっては暗黙知になっています。

★しかし、入試広報部というのは、その学校の特徴を最も現しているその暗黙知を可視化する役割を果たしています。水尾先生のプレゼンは、その暗黙知としての教育プログラムと組織マネジメントが一体となっている循環システムを見事なまでに多様なサイクル図で示しているため、聴いている側は、勝手にそのサイクル図をつなげて循環させてワクワクしているのです。

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