不易流行の目に見える循環は整理できたが、目に見えない視点システムはこれから
★私立学校の建学の精神は、不易流行の「不易」の部分に当たりますが、それは外から見てのことで、実際には「流行」に染みわたっています。そこはどんな循環になっているのか、私学の先生方との対話や研修を通してみえてきたことは、こんな感じです。
★不易のコアともいうべき建学の精神は言葉で表現されていますが、その意味や背景には歴史の重みがあります。しかも、その歴史の重みは過去のものではなく、生徒がいまここで自ら未来に向けての自己の存在価値と社会との関係性を映し出すビジョンです。昔からこのビジョンを同窓生がその都度映し出してきたのです。
★その関係を映し出すには、モチベーションが必要です。そしてそのモチベーションを生み出している潜在的可能性を実現へと導く意志は、「言語精神」「数理精神」「芸術精神」の融合体が引き出します。そうしてようやく、教育の「流行」の部分の「スキル」をトレーニングすることによって、効果的なプロダクトが生まれてきます。すてきな人材が生まれてきます。
★モチベーションのターゲットは生徒1人ひとり違います。また「スキル」は時代によってその最先端のツールが違います。よって、不易流行自体成長するのです。
★でも、建学の精神はコアとして輝き続けています。
★それは子供が成長しても一生その子はその子であるとアイデンティティを認定できるのと同じなのです。
★ところが、そのモチベーションが、外発的なものばかりだったり、最先端のツールを活用しなかったりすると、不易流行の成長は止まります。
★また、ツールをどんなんなに最先端の物を使おうとも、「言語精神」「数理精神」「芸術精神」の循環関係態がないと、不易流行は循環しないので、その成長はやはりとまります。
★学校は、生徒1人ひとりの存在価値を見失い、学校にとっての利益だけに目が行くようになります。しかし、その利益は生徒1人ひとりの存在価値を支えるものだという幻想を生みます。
★この幻想が建学の精神とすり替えられる可能性があります。
★言語も数理も芸術も「精神とスキル(非認知能力と認知能力に対応するかもしれない)」の一体化が重要なのですが、「スキル」のみに目が行くと、世界中の人々と心を分かち合うことができません。スキルを持っている者同士でしか語り合えなくなるからです。デカルトではないですが、目に見えるものは目に見えないエーテルのようなものでつながっているかのようなのです。
★私たちが共感する時、スキル同士で共感するのであれば、スキルを持っていない人とは共感できないことになって、そこに分断や疎外感を生み出すようになるのです。超絶技巧のピアニストの音楽に共感できるのは、そのピアニストと同じスキルを有しているからではありません。芸術精神を介して共感するというのは経験的に了解できるのではないでしょうか。
★とはいえ、このような図を正当化するエビデンスはまったくないのです。妄想に過ぎないのですが、対話を続け、共有しながら、ブラッシュアップしていくことで正解が見えていくのではなく、不易流行のシステム自体が成長していくのです。
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