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2024年4月28日 (日)

豊島岡女子 新タイプ入試「算数・英語資格入試」の中学入試における影響大

★リセマム(2024.04.26)によると、「豊島岡女子学園中学校高等学校は、2025年2月2日・3日・4日に行う2025年度の中学入試において、従来の4教科入試と並行して「算数・英語資格入試」を実施する」ということです。

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★おもしろいというか画期的なのは、選抜方法。

「選抜方法は、算数の得点を2倍したものに、英検取得級による、みなし得点を加えた300点満点で判定。算数は、4教科入試の算数の時間に同一の試験を実施する。受検には、2022年第1回以降に取得した英検CSEスコア証明書の提出が必要となる。みなし得点は毎年見直す予定。2025年度は、英検3級(CSE1456以上)50点、英検準2級(CSE1728~1979)70点、英検準2級(CSE1980以上)80点、英検2級(CSE1980~2303)90点、英検準1級以上(CSE2304以上)100点とする。」

★併願できるらしいから、今まで通り4教科を受験し、英語資格を証明する書類を提出しておけばよいわけです。

★同校は医学部や理系、東大に進もうと考えている生徒がたくさんいます。大学合格のためというより、その先に進むときに英語はもはや当然必要になるわけです。

★つまり、これからの学びには、PCが必須なように、英語が必須になるということです。実は数学もなのです。

★したがって、「算数・英語資格入試」に絞ったというのは、豊島岡女子のカリキュラムマネジメント上、当然だということです。

★とはいえ、この入試形態、受験生の学び方にかなり変化を促しますね。英語は基本楽しく学ばないと身に付かないので、受験に対する一般的なイメージを払拭することになるでしょう。

★もちろん、相変わらず国語がまず大事だとか言う方もいるかもしれません。

★しかし、世界を見渡せば、ヨーロッパでは国際結婚はかなり多いでしょうしアメリカのような移民大国では、実際には国を超えて結婚しているわけです。日本は厚労省の統計上は、ハーフは出生数の2%くらいになっていますが、これからは増えていくでしょう。

★欧米では母国語は大事にしますが、基本多言語主義です。そうでなければ、多様性の人権を守ることはできません。いつまでも国語ができなければと踏ん張っていると、そのこと自体、人権問題につながりかねないのです。

★国語も英語もほかの言語も受け入れる入試が中学入試に広がることは、民主主語の国としては健全だと私は思いますが。

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