工学院大学附属中学校3.0 学べる組織づくりアップデート 田中歩教頭のアンビシャス
★工学院大学附属中学校3.0がスタートしています。先日同校中学の新教頭田中歩先生からお話を聞きましたが、すでに同校は、A=PBL×思考コード×STEAM→B=A×ラウンドスクエア×ケンブリッジインター×海外大学準備教育×探究論文×グローバルプロジェクト→C=A×B×学べる組織へとアップデートしていることが了解できました。
GLICC Weekly EDU 第169回「工学院大学附属中のビジョン」
★上記の動画をご視聴していただくと、いきなり中1のオリエンテーションの話から始まるのに驚くと思います。学年全体が目標を工学院思考コードというメタルーブリックで共有しているところから始まります。さりげないけれど、オリエンテーションからルーブリックがきちんとあるというのは、世界標準の組織だということです。
★そして、次にオリエンテーションの始まりのところの写真からはじまります。そこから数時間後、生徒と教師が学べる集団になっている様子が映し出されています。そのシフトの仕掛けである幾つかのアクティビティも紹介されています。この「行動(アクティビティ)→思考→経験(集合知)=個人の成長×集団の成長というワンセットの中に、ルーブリックの広がりがすべて実施されています。この「行動→思考→経験」という学びのモデルが、たとえば2日間のプログラム全体で1回行われるのではなく、複数のセッションで回転しているプログラムになっているのが工学院です。
★この学びのモデルを生徒も教師も共有し、どんどん拡大していくことで学べる組織が成長していくことになります。高校の教務主任時代、歩先生は、もともと生徒1人ひとりの成長をきめ細かく見守ってきました。同時にその見守りは、先生方と協力して行ってきたのです。その「経験」を教頭として俯瞰すると、生徒の成長×集団の成長=組織の成長になっていることに気づいたのだと思います。それを「学べる集団」という言葉で歩先生は言語化しています。
★組織が成長するには、学び続けることだとはよく言われますが、「行動→思考→経験」の螺旋が続く学びのデザインをしていくことだと具体的にビジョンが見えているところはなかなかないでしょう。
★しかもその学びの枠組には、ケンブリッジインターとラウンドスクウェアとMicrosoft Showcase Schoolという世界が認める教育環境デザインがあるわけです。外生的技術進歩と内生的技術進歩の融合により工学院大学附属3.0の時代が着々と進んでいます。これが田中歩教頭のアンビシャスなのだと感じ入りました。ぜひご視聴ください。
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