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2024年4月19日 (金)

学校選び 成長する組織づくりをしている教師と生徒の関係➂叡智を共有する

★教師も生徒もXタイプに成長する学校組織は、実は大学入試なぞは何ら人生の壁ではないのです。壁だとメディアは思わせる記事が多いし、それが学歴社会という政治的経済的無意識の枠組という壁なのです。中高は叡智を学ぶ権利があるのです。18歳成人はその権利を行使できるようになっていなくてはなりません。これが近代法の精神ですが、理想はまだまだ実現していません。

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(このタイプの成長をする学校は、東京にはたくさんあります)

★私が言っているのは、法律の知識のことを言っているのではありません。判例が変わっているのをみて了解できるように、法律は近代法の精神をまだまだ実現できていないのです。悪法も法である段階を改善している発展途上です。よく学校において校則問題が論じられます。校則をなくすべきだとか言われ、それがすばらしい学校改革だと。メディアも騒ぎます。

★近代法の精神までないかのようにふるまう生徒や教師。法の精神に反する校則はそもそも論外ですが、法の精神を遵守する校則までなくす必要はないのですが、18歳成人の教育として大人としての精神論や経済法規などに違反しないようにする金融教育がもてはやされたりします。それはもちろん大切ですが、なぜ違反なのかは近代法の精神に学ぶと見えてきますが、意外とこの近代法の精神に触れる機会はあるようでないのです。学習指導要領の中にはきちんとあるのにです。歴史とは、過去の出来事の羅列ではありません。過去は過ぎ去りしいまはなき事実の配列ではないのです。不易流行史観も大事なのですが。。。

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★そんなわけで、いつの間にか、中高は大学入試の壁をクリアすることが目標になっています。そしてその目標が、叡智を学ぶ権利を身につけない壁になってしまっているのです。

★だから一般選抜が王道だなんて叫んでいると、叡智を学ぶ権利なんか社会に出て学べと18歳成人を否定するネガティブな発言をしているということに気づかないのです。

★一方、総合型選抜が生徒の才能を伸ばすのだと、単純に一般選抜否定のためだけに叫んだとしても五十パ百歩です。そこで止まったら叡智を学ぶ権利に届かないのです。

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(仮に組織が成長しなくても、生徒が勝手に成長していく学校があるとするなら、それはそれでよいわけです。働き方改革によって、このタイプの学校組織が増える可能性があります。東京にはこのような学校は、2校あります。たしかに生徒の成長はすさまじいですね)

★そんなことはないという人は、では大学入試を活用しない500万人弱の高校3年生の権利はどうなるのでしょう。たしかに学力は大切ですよ。でも基礎学力は叡智の一部です。それだけにこだわっていると、高3生が獲得すべき叡智を学ぶ機会は失われます。それでいいわけがないではないですか。いい加減にして欲しいものです。

★叡智をしっかり1000万人の小中高生が学び、18歳成人になって、就職しようが、大学を一般選別で受験しようが、総合型選抜で受験しようが、選択の自由なのです。しかし、あたかも大学に行かないと何か教育格差があり、学歴社会で損をするような社会構造を是としている集団がいるのです。

★学習指導要領は、その叡智を学ぶ権利を積極的に保障しているのか、いやいや学習指導要領もそこを学ぶことを否定はしないし盛り込んでいるよ現場の問題だと消極的保障なのか。はっきりしたほうがいいですな!

★というわけで、叡智を学ぶ権利を体得できる十分な教育をやっている成長する組織としての学校を選んで欲しいというのは、私の主観的な想いです。いや学歴社会があるのだからしかたがないと思う人がいても、私は否定しません。

★どのような価値意識がその都度社会を創っていくかは、私は市場に任せた方がよいと思っているからです。正義や愛を語る人が市場の原理に対しネガティブな考えを持っている人結構多いですが、毎日ニュースになっている戦争をみてください。いかに危ないか。戦争は市場の原理を破壊するします。それを実行しているトップの言葉は正義と愛に溢れています。恐ろしい。。。。

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