学校選び 成長する組織づくりをしている教師と生徒の関係②
★学校に限らずですが、組織には、前回ご紹介したA1、A2、B、C、Xの5つのタイプのメンタルモデルの人がいます。もちろん、タイプですから、一つ一つのタイプには無限に差異があるので、その差異に気づき、アテンティブニなるリーダーシップが必要ですが、さしあたりここではざっくりと。この多様なメンタルモデルの持ち主が、互いにオープンマインドで尊重し合えば、役職などのタイトルに関係なくチームワークが作れます。
★しかし、大切なことは、1人ひとりが成長するモチベーションを失わないことです。図のようなチームメンバーが、それぞれ自分の知の枠組を脱構築していくとチーム全体もまた成長していくわけです。
★とはいえ、いまここで自分を見つめ、自分を変えるにはどうしたらよいのか。対話しかないのです。自問自答という対話と仲間との対話と書物などを通して時空を超えた他者との対話、オンラインで遠くの仲間との対話。様々あります。書く行為は、この対話をすべて想定して書きますから、複合的な対話ですね。
★したがって、メンバー1人ひとりが成長できる協働関係がPBLや探究などの活動に付加されています。仲間の成長を応援する非認知能力的な素養が必要ということです。
★最近、個別最適化と協働的学びの一体化と呼ばれていますが、それはチームや組織が成長することも含まれているはずですが、その組織の成長を気遣えない個別最適化と協働的学びの一体化は、作業分担の効率の良い活動ということで終わります。生産効率は一見よいのですが、長時間は耐えられません。役割分担が役割固定になり、不満が生まれ、一体化にやがて亀裂が生じるでしょう。
★そのような作業分担の効率の良い活動を促進する道具立てを外生的技術進歩と言います。逆に発想やパラダイムシフトを生み出す、システム思考やメンタルモデルの変容システムなどを内生的技術進歩と言います。
★成長する組織には、この内生的技術進歩が必要不可欠です。
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