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2024年4月23日 (火)

成長する組織の学校メンバーのメンタルモデル 理想と現実 私立と公立

★学校は、ざっくり理事長と校長と教頭と教員というメンバーで構成されています。副校長とか主幹とか主任は、ここではカッコにいれておきます。副校長とか主幹とか主任は、基本教頭のメンタルモデルにほぼ一致するからです。またきわめて重要な事務スタッフもここではかっこにいれておきます。というのも、事務職員は、基本理事長と校長のメンタルモデルを尊重しているため、理事長と校長の分析に含まれると考えます。

★さて、組織を作るメンバーは様々な価値観を持ち意思決定の指向性をもっていて、それに基づいて言動がアウトプットされます。それをメンタルモデルとここでは呼んでおきましょう。

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★私立学校と公立学校の組織のメンバーのメンタルモデルで、大きく違うのは、私立学校は各人のメンタルモデルは素のまま現れます。公立学校の場合は、個人のメンタルモデルは、教育委員会の示す教育行政型メンタルモデルを優先するので、素のメンタルモデルは、学校内では現れてきません。

★したがって、私立学校は互いのメンタルモデルの調整がなかなか難しいので、教員採用の時が極めて重要です。ここがうまく機能しないと、学校はいつもカオスで、組織はなかなか成長できません。みな同じメンタルモデルだとコンフォートゾン一色になり、それはそれで成長は停滞します。

★ですから、メンタルモデルの構成の理想的なものは、上記の図のように、理事長、校長、教頭は倫理経済主義的なメンタルモデルを有し、教員は、ほぼ倫理経済主義的メンタルモデルで、若干功利経済主義、全体道徳主義といったメンタルモデルを有している教員が採用されることが重要です。これによって、伝統と革新の相互関係がうまく回ります。

★私立学校は、教育と経営の両方を考えますから、どうしても経済主義的な考え方がないと学校が成り立ちません。しかし、その経済を考える軸が功利主義的か倫理的なのかでは大きな違いが出てきます。現在様々な社会課題が山積していますが、それを解決するヒントが倫理資本主義などにあるといわれています。

★私立学校は、本来そのメンタルモデルを明治以来、もう一つの近代教育をという路線で走っていました。ところが、必ずしもそうでない場合もでてきました。エゴ道徳主義者が理事長に就任するや、学内組織がカオスになり、校長が辞めたり、教員が別の学校に移動したりということもあります。

★また全体道徳主義の理事長の場合、理想を追い求めすぎて経済的な要素を軽視し、生徒募集がうまくいかない場合もあります。

★公立の場合、教育行政的なメンタルモデルを受け入れられない場合は、教師を辞め、私学にシフトするという場合もあります。また、エゴ道徳主義の場合は、トラブルを発生するということもあります。

★多様な面あtるモデルをどのように組織化しチームワークを形成していくか、その方法も様々ですが、これができているところが成長する組織であることは間違いないでしょう。

 

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