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2024年4月 8日 (月)

和洋九段女子 高3総合探究発表会 PBLが根付き大輪の知と愛の花が咲く

★本日和洋九段女子の校長中込先生にPBL授業の新たな展開についてお話を伺いに訪れました。約束の時間より少し早めに着くと、中込先生がちょうどよいところに来ていただきました。あちらこちらで高3が探究の成果を、後輩とシェアしているところです。まずはご案内しますと、40分くらいワークショップを見て回りました。同校の生徒の自由闊達な発想と先輩と後輩の盛り上がりは、ちょとした知のコンサートでした。

Wayokudan

★探究活動は4年間行ってきて、今回はそのうちの最近2年間の探究の成果の発表だったようです。スライドで発表するのはお手の物ですが、動画もあり、シールなどのツールもありました。驚きなのは、ミニドラマを演じながら、普段気づかない存在の重さに触れるシーンを生み出すワークショップを多くのチームが行っていたことです。

★発表や演技をする息吹と見学する後輩との息がピタッとあっていて、協働的な絆を創り出す同校のふだんのPBL授業がここにもつながっているなあと感じました。

★中込先生は、中学の卒業式で、卒業生代表の言葉の中に、PBL授業が楽しく自分の成長の場であると述べてくれ、本当に根づいたと感動しましたと。

★実際PBL入試を受験する生徒も増え、学内外に浸透してきた確信を持っているようでした。

★その成果が、大学合格実績にも影響を与え、今春の卒業生は、海外大学やICUなどにも合格したそうです。

★中込先生は、今後は大学の統廃合もあるし、私立中高だって安泰ではないと、人口減の影響の危うさについて語っていました。そうなったとき、サバイブできる力とは何かが重要になるのだと。そのためのPBLや英語なのだが、最終的には文理融合的な理数的思考であると見通していました。そのために新たな仕掛けをしていくということで、それはいずれ公表したいと。

★それにしても、高3生の探究のテーマは、どのチームも実に人間の存在の重さの地平に立ち臨む非常に深刻な物でしたが、それを自由な発想で後輩とシェアする作品を披露し、その事実から何ができるか共に考えていこうと共感的な雰囲気が和洋九段女子の校舎から溢れ出ていた時間でした。

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