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2024年3月29日 (金)

22世紀型教育準備へ(37)8つの要素をどのように組み替えていくのかが今後のカギ 36単位を柔軟に活用するためには

★2024年度4月からは、高校の卒業取得74単位のうち36単位は柔軟に活用できます。しかし、今のカリキュラムのままならそう簡単にはできないでしょう。たんに時間割を組み替えるだけではできないからです。現状の高校のカリキュラムの背景を次のように8つの要素に整理してみました。

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★私立学校の多くはグローバルキャリア教育を実施していて、8つの層のそれぞれの濃淡はありますが、すべて行っています。公立学校もIBを取り入れている学校や公立中高一貫校も同様です。

★ところが一般の公立学校は、国内キャリア教育が中心ですから、8つの要素のうち、Ⅴ、Ⅵ。Ⅶの3つの要素が中心的に稼働していて、ほかの5つの要素はあまり稼働していません。それで、そのような稼働していない層の色は薄くしておきました。

★こうしてみると、未来の学校は、学習指導要領の部分は、AIが対応してくれるので、グローバルキャリア教育の場合は、ⅥとⅦはかなり圧縮することができます。国内キャリア教育にいたっては、学校は基本AIによって授業を行っていけばよいことになり、Ⅷの層を充実させることができます。

★つまり、Ⅷの層とあとはAIで、シンプルにローカル市民社会を運営していく人材が育ちます。AI時代ですから、競い合う必要もありません。74単位のうち36単位は完全にAIによって学べばよいでしょう。

★グローバルキャリア教育は、学習指導要領のなかみそのものが、ⅢとⅣとⅧの層に包摂されます。実際には100単位は授業を行っていますから、38単位はきっちり基礎知識をやり、のこりの62単位は柔軟なリベラルアーツの現代化ができるようになっているでしょう。

★しかもこの38単位は、AIで学べてしまいます。38単位をAIによって時短できますから、実際には74単位分以上の学びができているはずです。

★つまり、学びの密度があがるわけです。従来はAIを使っていなかったので、時短ができる生徒が競い合ったときに、勝利していましたが、それもなくなります。

★基礎知識で競い合う必要はなく、クオリティ・オブ・クリエイティビティの質の競争になっていきます。22世紀型教育はここから始まるでしょう。その準備をこの4月から着々としていきましょう。

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