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2024年3月17日 (日)

2025年変化する中学入試(34)工学院の2024年度の大学合格実績 医学部、海外大学の道開かれる 文理融合型進路の新しいポジショニング

工学院大学附属中学校高等学校(以降「工学院」)の2024年度大学合格実績が公開されました。現在は、工学院は文理コースとインターナショナルコースの2つになり、完全に文理融合型教育に移行しています。今春の卒業生はまだ複線コースでしたが、理念的には文理融合でしたから、この理念に手ごたえを感じる結果となりました。医学部に8名合格しています。北京大学やハンガリーの医学部、アイルランドの医学部など海外大学の医学部も含まれています。

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★このほとんどが、インタナショナルコースからだそうです。つまり、一般にはインターナショナルコースと言えば文系というイメージなのですが、工学院は文理融合だということが示された結果です。

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★海外大学も多いですね。20大学も合格しています。もちろん進学と合格は別ですが、工学院が文理融合型の教育をして医学部にも海外大学にも進む道をパーフェクトに切り拓いたということが重要です。後輩は、この道にどんどん続いていくでしょう。

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★それに薬学部も多いですね。同校の校訓は「挑戦・創造・貢献」ですが、特に共感型PBLがベースですから「貢献」への意識は高いわけです。パンデミックを通して、医療関係の仕事に就きたいという意志が生まれているのでしょう。

★グローバル教育の真骨頂は、このような文理融合型で国内外の進路を開くということでもあります。工学院はいちはやくこのポジショニングを勝ち得たかもしれません。もちろん、通常の国内向けの合格実績のカテゴリーでも、目覚ましい実績を上げています。

★国公立大学は8名、早慶上理ICUは11名、GMARCHは41名です。それに附属ですから工学院大学にも進みます。73名が合格しています。

★実は文理融合の肝は多言語とエンジニアリングと数学的思考とアートなのです。このスキルやマインドが結晶する分かりやすい例は、都市工学や都市政策です。多次元のインフラと公衆衛生と民主的な多言語コミュニケーション、治安維持のための教養市民など総合的なまさに文理融合的な智慧が必須です。それからなんといってもAIを中心とするDXの推進です。

★これは工学院大学があるから、工学院中高では当たり前のデフォルトとなっています。

★これからは誰もが、多言語とエンジニアリングと数学的思考とアートとAIを使えるようになっていく必要に迫られます。その準備ができている学校が工学院です。大学合格実績の在り方の新しいポジショニングをゲットしましたね!

★そうそう、2027年から東大が文理融合型の5年制のコースを設置する予定です。100人ぐらいのコースのようですが、オールイングリッシュの講義になるそうです。工学院から東大も合格してしまう時代が向こうからやってきます。時代は変わります!

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