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2024年3月11日 (月)

2024年東京大学と社会(04)足立学園、かえつ有明、三田国際から東大合格の意義

★足立学園、かえつ有明から東大1名ずつ合格、三田国際から2名合格。この3校は、いずれも人気校ですが、東大に入るから人気という相関関係はないのです。東大合格以外の教育の質感で人気なのです。東大に行きたいと思った生徒がうければそれは合格する力がついているのでOKだということだけです。

★先に述べた湘南白百合もそうですよね。おそらく合格者4人未満の学校は、東大合格者数の実績以外の教育力で人気なのでしょう。

★ところが5人以上になると、受験生のほうにも学校のほうにも欲が出てきます。麻布のように悠然としていると、その欲に競り負けていく可能性もあります。

★それでも、歴史は強いので、武蔵ぐらいの実績はキープできると思います。武蔵も東大合格に欲がないですからね。受けるのであれば応援するけれどくらいの感覚でしょう。

★学校経営の観点からは、20名以上出していれば、当局がそう思っていなくても、受験生が東大合格者数になんらかの期待をしてはいってくるでしょう。

★東大合格者実績以外の理由で人気があるというのには、教育の質を破格にしなくてはなりません。学校の努力としては、いわゆるコスパはわるいかもしれません。

★東大の実績を20人以上出すのは効率の良い経営の持続可能性です。

★東大の実績を1名から4名くらいまで出すのは、質は高い教育だけれど、経営的にはコスパはよくなさそうですね。

★経営者素養が大きいオーナーか、教育者素養が大きいオーナーかで、学校経営は変わります。

★祝祭型私学経営か、教養型私学経営か。いつの時代も解決のつかない両極ですね。

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