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2024年3月21日 (木)

数学 一単元一探究 数学的思考活動を授業の中で展開 受験数学もオーセンティックな数学も二刀流

★本日から明日まで、東京私学教育研究所は<理数系教科研究会(数学)「授業づくり合宿ー小田原 春の数学祭ー」 実社会と数学の交差点 ~数学的活動を楽しむために~>を実施しています。

講師:日本大学文理学部数学科 教授 山崎浩二 先生

委員長 武藤道郎先生(芝)
委 員 鈴木徹先生(⑦大森学園) 赤間祐也先生(武蔵) 及川寿幸先生(ドルトン東京学園)

ワールドカフェ&OSTファシリテーター 一般財団法人日本私学教育研究所伊東竜氏

東京私学教育研究所 理数系教科研究会(数学) 担当:細川氏・今村氏

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★数学の授業を定義や公式の説明からはいって演習へというプロセスも合理的ですが、個別最適化や協働的取り組みといった探究を埋め込むとどうなるのか。生徒の興味関心や自発性を生成する授業にならないだろうか?

★そんな思いで、今回の研修に参与的観察者として参加しています。

★ランチのとき、山崎教授が講演で語った「問題発見→問題解決→問題追究という数学の授業のプロセス」は、探究そのものではないですかと問うと、教授はその通りですとあっさり。ということは授業の中で「探究」はできてしまうということですよね、現場ではではどうですかと問うと、今度はドルトン東京学園の及川先生が、そうなっていますよと、これまたあっさり。

★午後からはワールドカフェとOSTのワークショップが行われ、最終的に自分たちの創りたい授業プログラムをチームに分かれて議論し、作成する段階に突入しています。非常に深くダイブしています。共通言語である数学で語り合う情熱。数学嫌いをなくすアイデア。受験指導とオーセンティックな授業のジレンマを解決する学習方略はいかにしたら可能か?プログラミングを使った確率論の実践は情報と数学を結びつけられるのではないかなど現実と理想の往還議論が展開しています。

★英語だけではなく数学も世界の公用語ですから、このような受験数学を超えた対話ができている私学の先生方ってすてきだなと思います。

★また、共栄学園の矢野先生はアクティブ率100%の授業をつくりたいと語っていますが、なるほど今共栄学園が勢いがあるのは、こういう人的資本の存在があるからなだあと研修には直接関係ないこともふと思ったりしました。

★そもそもこの忙しい時期に参加している先生方の所属する学校は、たしかに人的資本が豊かですね。

★考えてみれば、研修は教科の技術を豊かにすることが実用的な目的でもありますが、なんといっても生徒に想いを馳せ、生徒1人ひとりの才能を伸ばせる人間力豊かな教師のセルフトレーニングの協力の場でもあると改めて感じ入りました。

 

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