2024年東京大学と社会(05)海城学園のポジショニングの不思議。受ければ受かるのに。
★エコノミストONLINEにこんな記事があります。「超速報!高校別「東大合格者」トップ20 開成、聖光学院、灘、西大和学園、渋谷教育学園幕張、桜蔭、日比谷、麻布、海城、栄光学園…」がそれです。40人以上合格の学校を引用して並べてみます。
開成(東京・私立)149
聖光学院(神奈川・私立)97
灘(兵庫・私立)93
西大和学園(奈良・私立)71
渋谷教育学園幕張(千葉・私立)64
桜蔭(東京・私立)60
日比谷(東京・都立)59
麻布(東京・私立)53
海城(東京・私立)49
栄光学園(神奈川・私立)47
浅野(神奈川・私立)45
浦和(埼玉・県立)44
渋谷教育学園渋谷(東京・私立)43
早稲田(東京・私立)43
駒場東邦(東京・私立)43
横浜翠嵐(神奈川・県立)43
★筑駒が加わっても、海城は10位以内。学校当局としては、十分な成果だと思っているでしょうし、世の中的にもそうだと思います。しかし、やはり不思議なのです。もし受ければ受かる生徒がたくさんいるのに、いつもだいたい50人くらいだからです。
★これはどういうことでしょう。おそらく冷静というか冷めているというか、東大合格コンクールという祝祭型キャリアデザインを描く生徒があまりいないということなのでしょうか。教養型キャリアデザインを描く生徒が多いということでしょうか。
★少なくとも80人くらいは合格する生徒がいるはずなのです。
★その潜在能力を別ベクトルに向けているというか生徒が向かっていくということでしょうか。
★もし、東大の外国語学校卒業生徒対象(要するに帰国生・留学生入試)を受験したら、ごそっと合格するでしょう。しかし、その入試の受験資格がない。東大は、そのような才能を受け入れるシステムを作っていないということでしょう。
★それで、高度人材が足りないということになっているわけですね。100人程度の5年制枠の改革はもっと広げるとよいのに。ついでに、定員を倍にすべきでしょう。偏差値のレベルが下がるとかではなくて、潜在的能力をあげるための環境の提供ということです。もちろん、東大でなくてもよいのですが、海外大学に頼るしかない今の日本の現状をなんとかすんるには。。。。
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