2025年変化する中学入試(24)大妻中野 総出願数昨年を上回る 同校が注目される大事な意味
★大妻中野の2024年度の中学入試の総出願数の前対比は105.0%、前々年度123.9%(首都圏模試センター出願倍率速報)。昨年が爆増していたので、隔年現象になるかもしれないと思っていましたが、今年も出願者は多くなったわけです。同校がこのように注目されることはとても大事な意味があります。
(教務主幹高村先生が、同校の教養を支える数学的思考の突出性を語られています)
★大妻中野といえば、破格のグローバル教育がまず思い浮かぶと思います。それと音楽です。Nコンでも何度も賞を受賞しています。それからSTEAM教育も着々と進んでいます。
★そんなわけで、人気があるのは当然なのですが、副校長の諸橋先生や教務主幹の高村先生は、大妻中野の教育作りを通して、これからの教育をどうするのか実践的なロールモデルを提供するという地球市民教育全般へインパクトを考えていると語ります。
★この志の高さに共感する受験生が増えることはたいへんすばらしいことであるのは間違いありません。
★さらに、この大妻中野の教養のつくりかたですが。グローバル教育ですから、「言語の理論」がしっかりしています。そして「音楽」に代表される「アート」ですね。さらにとても重要なのは、文理融合的な「数学的思考」がその両者を結び付けているといういことです。
★教養というとどうも文系的な雰囲気を感じるのですが、大妻中野の教養はあのリベラルアーツの本道なのです。このような教育は、意外とないのです。なぜなら、日本の多くの数学は、理系中心だし、受験数学に直結する教育になっているところが多いからです。
★教科横断のベースに数学的思考の力の育成があるというのは、大事なロールモデルなのです。
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