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2024年2月20日 (火)

22世紀型教育準備へ(10)生徒の対話力 「チャット→メタ認知→弁証法のマルチスパイラル」

★先週18日(日)、和洋九段女子のFuture Roomで、21世紀型教育機構(以降「21会」)のカンファレンスが開催。リアルスペースとライブ配信の両方を合わせると多くの方が参加され、久々の対面型カンファレンスということもあり盛況でした。

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★テーマは、「22世紀型教育の準備は始まっている」でした。今の中高生が22世紀にはもう私たちの年齢以上になっています。ですから、21会の生徒自身が、カンファレンスの中で「自分たちが22世紀の社会をデザインしていく自覚を持っています。今日はその第一歩を踏み出していることを皆さんと共有したいと思います」と高らかに宣言しました。

★文化学園大学杉並、聖学院、工学院、和洋九段女子の4人の高校生が22世紀の教育は自分たちが創っていくのだけれど、いまどうすればよいのかというアドリブ型というかナチュラルな対話を披露しました。

★このようなパネルディスカッション風のものには、一般には教師が司会などするものですが、今回はありません。生徒自身がナチュラルでカジュアルでラディカルでそれでいてディープな弁証法的対話を展開していくのです。

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★最初は、感覚的で主観的なチャットから始まり、次に問題を客観的な視点(メタ視点)で、ロジカルシンキングの問い合いをしていきます。しかし、で、自分たちはどうするのか?と弁証法という意味でのダイアローグ(対話)にブレークスルーしていくわけです。

★このようなソクラテスやヘーゲルに代表される弁証法的実装ができるのは、21会校が破格のグローバル教育を行っているという文化が共通しているからです。そして、生徒が教師の目を意識せず、自分の言葉を見せることができる仲間をつくり、ともに対話できる場をつくる教師がいるからです。そのような教師は21会ではSGT(スーパーグローバルティーチャー)と呼んでいます。

★それから、SGTのグローバルな教育観の肝は、もちろん、日本的な文化と世界の文化の融合をどう学びで展開していくかです。このへんの理屈については21会校のSGTが対話をしました。いずれご報告します。

★それにしても、登壇した4人の生徒を支え見守るべく、各学校から仲間がやってきていました。先生方の対話の途中、飛び入りで語った生徒もその中にはいました。マインドセットという言葉がよくつかわれます。シンプルには、教師も生徒も表現で自分を開いていける状況が生まれるような場の設定ということでしょう。

★SGTは、本当にそのようなアートプロデュース力がありますね。

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