22世紀型教育準備へ(09)フェリスを注目する時代の眼差し
★ここにきて、昨年12月12日に書いた「2024年中学入試(14)フェリスの国語と教養科 shuTOMO12月号の記事保存版」という記事にアクセスが集中しています。shuTOMO12月号の「フェリス女学院中学校・高等学校 この授業・この先生 文学を通して多様な思想や文化を知り、『世界の一員』という視点を持ってほしいですね。フェリス女学院 国語科 教養科 近藤華子先生」という記事について感想を書いたものです。執筆者は渋田隆之さんです。首都模試センター・中学受験サポーターで、神奈川の大手塾で中学受験セクションを立ち上げたり、国語専門塾を経営したり、教育コンサルタントなどで活躍したり、書籍や雑誌などで影響力を持っています。
★近藤先生のリベラルアーツをベースにしたプログラムが探究の授業だけではなく、国語の授業にダイレクトに反映していることについて書いたと思うのですが、このことに注目している時代の眼差しがあるのだなあと少し元気づけられました。
★また渋田さんのように、そのようなフェリスのリベラルアーツベースの言語能力育成のメカニズムが、学校の顔である入試問題に反映していることを鋭く見抜く洞察力を持っている方の存在に中学入試の世界に希望をもてたわけです。
★中学受験や中学入試は、まずは合格を目指します。その集中力はとても大事です。しかし、その集中力は入試問題の向こうにあるその学校のキャリア教育に結び付いた学びまで見通し、さらにその向こうに自分の生き様の像を映し出せるほどであるとよいですね。
★近藤先生及び渋田さんのような理想を現実にする学びのデザインや洞察力。中学受験のブームが終わったとメディアは最近言っているそうですが、中学受験のブームのために私立学校はあるのではないのです。
★生徒の人間としての生き様を生み出す教育の環境やシステム、仕掛けなどに取り組む私立学校の教師の営みに終わりはありません。それには渋田さんのような文学的なあるいは哲学的なプロデュースの眼差しが大いに頼りになるでしょう。
★22世紀型教育だって、不易流行に変わりはないのです。このようなフェリスの不易の部分こそが、もっと大事になるでしょう。
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