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2024年2月29日 (木)

22世紀型教育準備へ(23)東大の国語入試 小川さやかさんの文章から出題 時代を象徴?

★ここのところ、森千香子さんや田内学さんのラインでWMW(World Making Wisdom)の射程を考えていたところ、友人から今年の東大の現代文の一つが小川さやかさん(文化人類学者。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)の文章が扱われていたよと聞き及びました。この話ももう一つの資本主義の話で、やはり時代のラインはこれなのかと。

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★佐久間寛編『負債と信用の人類学:人間経済の現在』(以文社 2023年)に収められている『時間を与えあう―商業経済と人間経済の連環を築く「負債」をめぐって』から出題されています。

★市場における商品交換の話ですが、私たちの社会のように交換価値だけではなく、使用価値や贈与という行為価値がみな融合されている話です。ミヒャエル・エンデの「モモ」にでてくる時間泥棒は、現代社会の等価交換のシステムをクレジットシステムにして時間という余白をどんどん枯渇させていくわけです。それを取り戻すモモが物語に出てくるわけですが、そのモモの世界が、文化人類学的には、フィクションではなくて、タンザニアにはリアルにあるわけです。

★システム化されていないだけだととることもできるし、実は人間の生活としてはとても合理的だとみなすこともできます。等価交換するけれど、商品交換の時間えt気ずれは贈与としてみなされ、その行為が互いの信頼の気持ちや感情=使用価値を生み出しているなんてすばらしい。いやめんどうくさい。さて、どちらの価値意識を選択するのか?

★どちらの認識をするかは、経済社会に対するそんなような価値観の違いですが、現在は、どうやら小川さやかさんのような眼差しが注目されているような気がします。

★森さんにしても田内さんにしても小川さんにしても、しっかり現地で参与的観察者として文化人類学的社会学者だったり、文化人類学的金融教育家だったり、文化人類学的な文化人類学者だったり。。。

★東大には斉藤幸平さんもいて、人新生の「資本論」などという少し角度の違うラインもあります。

★ともあれ、欲望の資本主義(NHK的用語)の価値観は着実に変わってきているということでしょうか。大学受験勉強で新しい価値創出を学ぶというのも悪くないですね。

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