« 22世紀型教育準備へ(13)21世紀型教育研究センターの先生方の魅力という「魂」が22世紀を開く | トップページ | 22世紀型教育準備へ(15)成城学園 森の小径を歩いていくと世界が開かれる 随所に茶室の仕掛け »

2024年2月23日 (金)

22世紀型教育準備へ(14)22世紀型教育を創る地球市民の出現の持続可能性

★21世紀型教育を創るコミュニティ(現「21世紀型教育機構」)を先生方と立ち上げたとき、つまり13年前ですが、当時出会った20代~30代の先生方は、今では21世紀型教育を創る学校の要職に就いています。先生方は肩書きリーダーではなく、ナチュラルな地球市民リーダーです。目の前の子どもたちが困っていたらすぐサポートに入ります。そして組織やシステムやチームなどをつくり、その支援環境デザインを可視化し持続可能にするスキルやタレントを持っています。学習者中心主義と言っていますが、オーセンティックな生徒中心主義です。

Img_6101

(市ヶ谷で7:00からの早朝ミーティングで)

★それぞれの世代でこのような肩書きリーダーの前に地球市民リーダーというナチュラルリーダーはちゃんといるもので、巧まずして出会える私は本当に幸せです。今まで、田中歩先生、染谷先生、太田先生といった今では要職に就いている若い先生方に出会え、いっしょに仕事ができたのは本当に楽しかったし、今も楽しいのですが、みなやはりそれなりに歳をとり、次世代を育成する役割を担っています。

★すると、不思議なことにそういう若き俊英にすぐにまた出会えます。私が聖パウロ学園の校長だったころ、本来は私が支えなければならないのですが、多くの局面で支えられ、今も仕事の場所が全く違うのに、仕事に行く前とか終わった後とか、よくアイデア出しに付き合ってくれる優れた地球市民に出会っているのです。

★それは、一般財団法人日本私学教育研究所の伊東竜さんです。数学の教師だったし、広報部長だったし、企画戦略室室長だったり、探究ワークショップのファシリテーターも共にやったりしてきました。昨年は福島の私学協会でもワークショップを一緒にしました。

★思考コードやクロスクエスチョン、生成AIの活用による新しい学びのシステム、22世紀型教育のビジョン、フォームでグッドマンモデルの数学的思考を文理関係なく共有できるプログラム作りなど、実に才能者です。

★今の田中歩先生ぐらいの歳になると、確実に22世紀型教育の基盤を企画運営実施していることでしょう。そのときには、歩先生も染谷先生も太田先生も最前線で大きなリーダーシップを発揮しているでしょうし、伊東さんも日本の私学のために未来の教育をデザインするリーダーになっているでしょう。

★それは10年以上先のことで、私自身はただでさえ爺やなのに、どうなっているのでしょう。孫が成人するまでは、元気な頭脳でいたいと思っていますが、そればかりは神のみぞ知るです。

★日本の未来や世界の未来は、たしかに紆余曲折あるでしょうが、私たち昭和の人間に比べてはるかに有為な地球市民の大勢の登場によって明るいでしょう。1930年、世界大恐慌の時、多くの見識者がネガティブな発言や心境を吐露して大騒ぎをしていたとき、ひとりケインズだけは、2030年を孫のために予測して、極めてポジティブな推論を展開しました。新たなリスクやクライシスは生まれ続けていますが、人間の営みは確実に進歩しています。リスクやクライシスの問題を解決することは不可能などということはないのです。目の前の彼ら地球市民と対話したら、それはすぐに了解できます。

|

« 22世紀型教育準備へ(13)21世紀型教育研究センターの先生方の魅力という「魂」が22世紀を開く | トップページ | 22世紀型教育準備へ(15)成城学園 森の小径を歩いていくと世界が開かれる 随所に茶室の仕掛け »

21世紀型教育」カテゴリの記事