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2024年2月 9日 (金)

2025年変化する中学入試(25)アートの魂:日駒、駒東、世田谷学園、女子美、富士見丘、共立、大妻、聖学院、八雲、工学院、文大杉並、和洋九段女子、三田国際、大妻中野、麻布、開成、武蔵・・・

★タイトルに挙げた学校は、たまたま私が知っているすばらしいアート活動をしている学校。私が知らないだけで、もっともっと他の学校もすばらしいアート活動を行っていると思います。ぜひ教育ジャーナリストの皆様、私立中高一貫校の美術や音楽の授業を取材して欲しいと思います。

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(結局、ハワード・ガードナーの創造性を養う多重知能に回帰するのかなあ。この本でレヴィ・ストロースを扱っている理由がなんとなくわかってきたかも)

東京私学教育研究所の実施している美術の研修を企画・運営している委員の先生方のミーティングや授業を拝見したり、学校づくり委員会のミーティングで座長梶取先生のお話を聴いたりしながら、ずっとモヤモヤしていました。確実にここにヒントがあると。

★STEAMだとかアート思考だとか、生成AIの話なども委員会の中では出てきます。それが直接研修会につながるかというと、それはそうではないですが、本来的な意味でダイナミックにつながっているというパラドクス。それをどう考えるのか、もやもや。学校づくり委員会がつくった造語「モヤモヤリフレクソロジー」が私の中で転回していたのです。

★先日も私学財団の方々と昨今の研修のテーマで必ず取り扱われる「探究と教科の接点」「ICTの授業の中で活用されると何が生まれるのか」などの話をしていて、思考を深める学びのツールの性格がエンジニアリング的だけれどアート的な話でもあるなあとモヤモヤしていたわけです。

★研究所に戻って、美術の委員会をサポートしている所員に委員会で行っている研修会の意図を聴きながら、教科横断的要素もあるし、エンジニアリングと違うアート的技術が明快であるなあと思いつつ。。。

★しかし、タイトルに挙げた学校の美術や音楽、工芸、エンジニアリングに共通するコンセプトX(いまだに未知なのでXとしておきます)があることだけはおぼろげながらみえてきたような。

★美術の委員会の研修は、すでに行った鎌倉彫体験や今度行うクロッキー体験です。どちらも学校現場で活用できると同時に理論的な視点も語り合うわけですね。

★ワークショップがどーんとありますから。

★素材→媒介→形になるプロセスがはいっている。あっ、これは、アリストテレスじゃんと。ここでまたアリストテレス。私のプロジェクトベースのプログラムは、ブリコラージュからエンジニアリングや編集に移行していくので、質料と形相、可能態と現実態の四肢的構造で組み立てていくのですが、素材=質料、形=形相、可能態から現実態に転回するのが媒介と置き換えるとアリストテレスだし、その媒介が最初はブリコラージュで徐々に構造化されエンジニアリング、アリストテレス的にはテクネーですよね。

★「アリストテレス×レヴィ・ストロース」モデルで、コンセプトXはみえてくるかなと。そんなことを考えながらググってみたら、アーティスト村山吾郎さんのブログに行き着きました。「制作哲学のために──ポイエーシス、ブリコラージュ、蛋白質」がそれです。STEAMそのものだなと。

★よく美術でコラージュを行います。意味が違うので、今まで結びつかなかったのですが、ブリコラージュと共通点がある。それはポイエーシスでありプラクシス。コンセプトXはそこらへんを統合するテオリア(考え方)のことだったのかと。ではそのテオリアとは?コンセプトXの領域がわかっただけで、何も内容はわかっていません。

★各私立中高のアートのポイエーシスとプラクシスの現場のリサーチ体験を積む以外にそこはみえてこないかもしれません。

★ああ、そうそう、数学的思考とは社会課題に結びつけるポイエーシスだとおもっていたけれど、どうやらテオリアとブリコラージュとエンジニアリングをモデル化して違いを明快にするプラクシスの考え方なんだということに今気づきました。

★「主体的・対話的で深い学び」を追究するのであれば、文科省と経産省のみなさん、アートに助成金いっぱい出してください。そういえば、フィンランドの教育は音楽教育にはものすごい支援していますよね。がんばってください、省庁のみなさん。ここに日本の新しい起死回生世界構想が誕生すると思います。

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