22世紀型教育準備へ(16)湘南白百合 4月からも不易流行としての進化をする予告
★湘南白百合の本質的教育というのは、不易流行としての進化をするその持続可能性にあると、水尾教頭先生のお話に耳を傾けながら感じ入りました。ですから、常に、新しい企画がその不易の土台の上にプロデューズされているのです。本日今年の同校合格者の招集日ですが、入学予定者は、いろいろなことにチャレンジできるのが楽しみだとか、探究講座が楽しみだとかすでに意欲と意識が高いというのがすてきです。そして、受験生が本質を学校説明会やオープンスクールなどで体験的直観で実感しているというのが実に高感度な心と頭脳を持っているなあと。
(GLICC Weekly EDU 第162回「湘南白百合ー本質的教育の実装」)
★したがって、水尾先生は、その生徒のパッションに応えるべく、2024年4月から新企画を着々と準備しているということです。その具体的な生徒の皆さんの取り組みはまたご報告くださるということです。楽しみでたまりませんね。
★いずれにしても、そのような本質的教育を実装し、不易流行としてその本質的教育の進化を止めないチャレンジングでワクワク学びをデザインする教師の魅力が受験生に伝わり、今年も総出願数は増えました。過去最大だということです。横浜雙葉が2月1日と2日の2回入試をスタートしたので、その影響がでるのかでないのか気になっていたのですが、まったく関係がないという結果になりました。他校との併願もありますが、まずは湘南白百合が第一志望というファンが圧倒的だということです。受験というのは選抜が避けられないので、湘南白百合と共通するような学校を探しているという受験生のまずは湘南白百合に行きたいという気持ちが高め定着しているということが明快に受験市場で示されたカタチになりました。
★さて、水尾教頭先生は、湘南白百合の本質的教育の実装というテーマについて、「球技大会」から始めたのは、またまた驚きでした。ストーリーテラー水尾先生のことですから、物語の構成には必ず仕掛けがあります。ですから、いったいどんな展開になるのだろうと期待が高鳴りました。
★果たして、想像を超えるすてきな物語になったのです。毎年最後のイベント「球技大会」。しかもここでは、縦割りのチーム対抗ではなく、クラス対抗ということです。チーム学級が一丸となる集大成という心憎い演出です。しかし、それ以上に、高大連携や探究などのリサーチから議論、編集、プロダクトの過程が実は「球技大会」に集約されているという話だったのです。
★湘南白百合は、長年、日々の自己内省を先生方と共有するノートや論文集編集などとにかく言語化して可視化する学びのルーチンが確立しています。それは思考のルーチンでもあるわけですから、卒業後も一生ものの思考や学びのルーチンです。このルーチンが生きる中ですぐに発動できる状況になっている。しかも建学の精神である「愛」が融合していますから、ミッションとして意思決定ができるようになっています。
★しかしながら、そのような意思決定とアクションのエンジンである思考と学びのルーチンは、ノートと論文編集の時だけでは、身に付く生徒もいればそうでない生徒もでてくるはずです。しかし、そうならないのは、この球技大会という身体性とメンタルとクラスというチームビルディングの包括的な学びの中でも球技大会日誌を書き込んでいるからなのです。
★優勝するためのコンセプト、そのためのアクションプランニング、戦略、戦術を議論しながらチームのメンバー全員のものの見方・考え方・感じ方を可視化していくのです。
★それと同様の思考と学びのルーチンが、普段の授業、探究活動、高大連携、多様なプロジェクト活動、ボランティア活動等々に染みわたっているのです。マルチスパイラルになっているカリキュラムマネジメント、いやカリキュラムプロデュースがなされているわけです。
★詳しいお話は、ぜひ動画をご視聴ください。
★それにしても、多様なプロジェクトの中でも、「探究的な学びとICT」「理数系教育の充実」のさらなる進化を予告されています。この2つは、どこの学校も今やらなければと思いつつ、なかなかできないという領域です。受験生の期待は、しかし、ここにあることは明らかです。もちろん、今やグローバル教育は大前提になっています。これは湘南白百合はすでにそうなっています。そのうえで、次なる上記のような進化を果たそうと企図しているわけですね。
★本当に生徒にとってのこれからの教育として、そして日本の教育として、ここはチャレンジしなくてはならない領域です。逆に言えば、ここに挑戦できない学校はたいへんなことになります。生徒の未来のカギを握る教育のロールモデルとしても、ご視聴されることをおススメします。
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