2024年中学入試(78)湘南白百合 過去最高の出願総数 その意義
★昨日、湘南白百合の出願はすべて締め切られました。帰国入試も含め総出願数は、879名。前年が822名、前々年度が536名ですから、首都圏中学入試の受験生微減という予測がされている中、爆増しています。このことの意義は、未来型教育環境と内生的技術進歩の統合教育に期待がかかっているということでしょう。
★湘南白百合の未来型教育は、とにかく越境型の教育環境を増やし続けているという点です。
・海外大学進学準備教育
・破格の高大連携
・医学を中心とする理数教育の充実(学問のジェンダー問題の払拭へ)
・男子校、共学校など多くの他校との協働探究学習のコミュニティーの増産
・カトリック校の中では想像もつかない、学際的な宗教の授業(教科の壁を解体)
★などなど未来型の教育環境デザインがすさまじい。そして、越境こそ多様な団体を巻き込む世界が生まれてくるという醍醐味を生み出しています。
★湘南白百合の内生的技術進歩とは、自分を見つめ、自分の壁を認識し、仲間と共に次の世界を開いていく対話の機会が各授業、行事、部活、探究の時間などすべてに埋め込まれています。その過程を言語化するノートとそれを教師と共有してフィードバックやアドバイスやエールを刻みこんでいく内面の可視化。しなやかでタフで、今後ますます必要なセルレスな人間力の生成が持続可能になる内面的システムが生まれ続けています。
★世によく言われる「探究なんてやったって大学合格実績はでない」とか「対話なんてそう簡単にはできない。おしゃべりにすぎない」などのアンコンシャスバイアスを払しょくするすばらしい教育。
★このような学校はどこにあるのでしょうか。未来型教育×内生的技術進歩のスーパーロールモデルです。2030年このような学校がたくさん現れることを期待しているのですが、そのフロントランナーですね。
★そのことに同校を訪れて体験的直観を得た受験生。みな合格してほしいけれど、定員があるので、必ずしもそうはいかないかもしれない。しかし、その体験的直観は、自分自身の心のコアになり、次のステージを必ずや開くことになるでしょう。湘南白百合との出会いが生んだそのコアは貴重です。明日からぜひがんばってください!
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