入試のシーズンに出会う受験生の保護者との対話 One Earth 22世紀型教育へ
★入試のシーズンになると、ときどき受験生の保護者と出会い対話になります。私は塾を経営しているわけではないので、直接受験生の保護者とつながっているわけではありません。ホンマノオト21やfacebook、GLICC Weekly EDUの動画などで興味と関心のある方から連絡をいただくわけです。受験相談というわけではありません。結果的にはなるのですが、まず共通しているのは、その保護者の方々は、学歴社会で勝ち組になっていろいろな領域で活躍されている方々です。にもかかわらず、いやだからこそなのかもしれませんが、私と会いたいという理由は、相も変わらず私が同じことばかり述べている偏差値にこだわらずとも、自分の成長物語を描ける、自己変容物語を創出できる学校はいっぱいあるのだという考えに共感するからだということのようです。
★「2024年の能登半島地震を私たちは遠くの出来事では済まされない。1995年阪神・淡路大震災以降、震度6以上の地震は、日本で30回前後起きているはずだ。そのたびに、自然と社会が共生できないために二次災害が凄まじい。人間の身体と心と人間関係の喪失は甚大です。」
★お会いする保護者は実際にそういう社会や世界をなんとかしようと自分できるところからはじめている方も、世界に飛び立っている方もいます。医療従事者の方もいて、コロナ禍や災害時に本当に頭が下がる活動をされている方もいます。
★そのような方々が、これからの社会や世界を創っていける知性と感性と身体性と地球を丸ごとケアできる精神性を身につけられる学校はどこか、なんなら創るにはどうしたらよいかというのです。
★いわゆる御三家はリスペクトするけれど、自分の子どもたちは、One Earthとしての東京に立っているのだから、学びに国境はないのだと。そもそもイノベーティブな方々ですから、クリエイティブティやオリジナリティを生み出せる学校を求めるのは当然です。
★しかし、バックキャストする時の起点は、22世紀です。12歳の中学受験生、15歳の高校受験生は、76年後も活躍している可能性が高いのです。そのときにはさすがに高齢者ですから、22世紀の世界を創る壁になるのではなく、22世紀世界を開く智慧者(知性・感性・人間関係・身体性・精神性など全体を包括)になっていて欲しいと。
★少なくとも自分たちは、今年昭和99年(元号が変わらなければの計算)を迎える。いつまでも、20世紀型の成功体験を振り回すのはやめたい。偏差値第一主義は、まさにそれですよねと。
★22世紀型教育を準備できる21世紀型教育スクールはどこですか。それとも創りますか。議論は広く深く進みます。
★52年前に、「成長の限界」と「かけがえのない地球」という書籍が世に出ました。戦後の世界秩序が大きく変わる一撃でした。1989年まで、17年かかりました。SGDsまでに43年かかりました。そして、2024年ポーラーシフトが起きています。グローバルサウスのダイナミズム。今度こそ多次元の矛盾を解決してOne Earthをケアしなければなりません。大量消費・大量生産・大量移動から適性消費・適性生産・適性移動へ。AI時代はそういうポーラーシフトができる智慧を生み出す必要があるし、求める方々はたしかに存在していることに身が引き締まります。
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