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2024年1月13日 (土)

2024年中学入試(47)聖学院 男子生徒が想像を超えて成長する

★1月11日、一般財団法人東京私立中学高等学校協会の総会「理事長・校長会」で、聖学院の校長伊藤大輔先生と副校長の清水広幸先生にお会いしました。この時期、聖学院の記事が本ブログでアクセス数が多くなっていることもあり、やはり保護者から入学時に想像した以上に息子が成長する体験が語り継がれていて、そこが注目されているのは、本来的な学校選択で嬉しいですねと口火を切ると、伊藤校長が、間髪入れずに、「生徒は自由にやりたい学びをやっていますからね」と。そして清水校長は「本間先生のよくご存じの伊藤豊先生のようなベテランばかりか若い先生も本当によく生徒が自由にできる学びの環境を創ってくれているのですよ」と。

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(聖学院の有名な糸魚川農村体験。自然と社会と精神の循環共生に気づき、脳の島皮質が刺激を受けAWE体験をするシーンの1つ)

★「自由」がこれほどキーワードになっている男子校は、他に麻布が有名ですが、両方ともこの「自由」はプロテスタンティズムの流れを汲む「自由」。もちろん、麻布は建学時はプロテスタントの色は濃かったけれど、当時の国が宗教学校に圧力をかけたために、そこからは外れざるを得なかった。しかし、私学は不易流行で、建学の精神そのものは受け継がれます。

★その点、聖学院は、そのような国の圧力を跳ね返し、今に至るから、「自由」は筋金入りなのでしょう。毎朝全校生徒が講堂に集まり礼拝に臨むところから始まります。伊藤校長や清水副校長が語る「自由」は、ポピュリズム的な意味ではありません。Only One for Othersという理念を実行するからこそ自由なのです。自由はかけがえのない自分という存在を他者と共に他者が困らないように働きかけることができるという意味なのでしょう。他者が困るということは何らかの壁や拘束があるわけです。それを解除したりそこから解放する思考と判断と行動をフル回転するのが聖学院の生徒なんです。

★お二人から、そんな熱い思いをインスパイアーされて感動していたのですが、昨日その感動がさらに大きくなりました。それはGLICC代表鈴木裕之さんが主催する≪GLICC Weekly EDU 第157回「聖学院の魅力ー生徒が大きく成長する」≫広報部長早川太脩先生の熱いトークを聞いたからです。

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★清水副校長がベテランだけではなく若き教師が生徒が自由に学べる環境を創ってくれているという意味がよくよくわかりました。その環境デザイン力や仕掛けづくりが、確かにデザイン思考やアート思考などPBLの新しい手法であるアートプロデュース的なスキルを大いに発揮しています。

★不易流行とはまさにこのことだなと。つまりOnly One for Othersの意味やそれを大切にして授業をしてきたベテランの潜在的なタラント(暗黙知)を顕在化し、形式知化し、システム化する知見を同校の先生方は遺憾なく発揮しているという話を詳細に早川先生は語ってくれています。

★しかし、世の人は、システムとか形式知化というと、そんな機械的なという先入観でとらえるかもしれませんね。ところが、中学3年間、生徒は毎日日々あったことをリフレクションし明日からどうしていくかという言語化ノートと自宅で自学した証のノートを提出するのです。それを最終HRの時間に返却できるように担任の先生をはじめ学年団の先生方はフィードバックを書き込むのです。

★その詳細な具体的な話が、同動画で見ることができます。3年間中学担当の先生は毎日それを回していきます。このシステムのあり方を知ったら機械的だとか言えないことは明白です。

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★しかし、これだけではないのです。授業と行事、プロジェクトなどがらせん状につながっていて、そこには多様なPBLが稼働しているのです。PBLとは、教師と生徒、生徒と生徒、教師と教師が「自由」な発想を生み出す環境を創ることでもあります。

★熱い想いや愛情があふれた男子校だということがわかります。ぜひ動画をご覧ください。勝ち組負け組といった競争主義に疲れたら、そんな優勝劣敗主義の明治国家の政策に真っ向から立ち向かった聖学院の初校長石川角三の建学の精神が今も伝統と革新のダイナミズムが続いている聖学院の門をたたいてみることをおススメします。

★中学受験生が卒業する時期はちょうど2030年です。もはや競争主義的発想は黄昏時になっているはずですよ。

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