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2024年1月12日 (金)

2024年中学入試(45)首都圏中学入試 盛り上がり方が今までと違うワケ 本来的自己を大事にする傾向

★首都圏中学入試の出願が本格的になっているのですが、どうも例年と違う感じです。埼玉エリアの私立中学の出願件数は昨年を早くも超えているのに、東京、神奈川、千葉・茨城はゆっくり動いています。最終的には定員はなんとかなるのでしょうが、倍率は横ばいか微減かとなるという感じでしょうか。従来なら、どのエリアも同時並行的に盛り上がていたような。。。

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★これは、東京の私立学校の価値意識の変化が起きているのが大きいと思います。今東京の私立学校は、世の中の事象や現象を脳内の中でロジカルに構築されたものだと考えなくなってきているということですね。もちろん、構築主義は、人間の存在のあり方の1つですから、これを否定しようというのではないのです。

★しかし、要素還元主義ではだめなんだという言い方を先生方はするようになっています。簡単に言うと知識を暗記するだけではダメなんだと。それで、PBLのような自然と社会と精神の循環共生を生み出す学び、つまり関係総体主義的な自己を見つめる学びをを始めようと。簡単に言えば探究を追究しようと。

★ところが、ここにきて、人間って両方を行ったり来たりするということに現場の先生方は気づいてしまったわけです。マインドフルネスとかリフレクションとか内省とかを大事にする先生方が増えてきました。

★だから東大ランキングなんてダメなんだと声高には言いません。現状研究費がいっぱい支援されていて、叡智が集まっている大学なんだから、行きたければ応援するよと。しかし、構築主義だけなら、自然と社会と精神が分断されていてもケアの精神が機能しないから、東大に行っても関係総体主義的な発想をもっていてねと。

★それに東大でなくても、構築主義的なランキングにこだわらず、関係総体主義的な価値創造の道もあるのだと。

★人間はこの両方をいったりきたりしながら、自分のこだわりから解放される本来的自己に立ち還る時空を自ら創出するスキル=本来的自己追究スキルも身につけようねと。

★このような本来的自己と構築主義と関係総体主義をグルグル回る価値意識が芽生えているんです。

★大げさに言えば、現代思想の終焉がやってきたのです。それが昭和の終わり、20世紀の終結ということでしょう。

★ただ、今の学校の環境では、つまり国の教育行政では、この知のトリニティを生み出す学びのテクノロジーが確立していません。これに気づいて、なんとか創ろうとしているのが21世紀型教育の大きな意味ですが、完成させるには、現状の教育行政が変わり、都市と大学と初等中等教育の関係がかなり変わらなければなりません。

★この点については、順天の長塚校長と意気投合して対話ができ、やはり22世紀に向け色々な領域で動いているのだという予感がするわけです。

★この動きに対応しているのではないかという感覚的なものが、埼玉エリアの複数の学校にあり、東京からドッと埼玉入試に参入が偏ったのではないかと。

★もちろん、まだまだオンリー構築主義的な発想は20%シェアですから、東大にたくさん入れる学校に受験生は集まるという現象は続くでしょう。

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