2024年中学入試(53)筑駒 前年対比105.3% 潜在的な動き?
★筑波大学附属駒場中学の出願はすでに締め切られていて、660名出願、前年対比は105.3%。前々年対比は114.6%。この右肩上がりの意味するところは、重要です。世の中的には、中学入試の受験者数は微減だと言われ始めていますが、筑駒は増え続ける。この状況が時代の変わり目を象徴するのか、そのお変わり目に抗う動きを象徴するのか、それとも第三の動きの兆しなのか。
★それは、2024年中学入試の全体像が見えたときに、また考えたいと思います。
★それにしても、国立だから当然かもしれなませんが、同校の募集要項には、次のような記載があります。
「<注>身体の障害等により本校の入学者の選考および入学後の修学に特別な配慮を必要とする場合は、出願前にあらかじめ本校に申し出てください。申し出に基づき、筑波大学附属学校教育局において、就学相談を実施します。」
★この記載を<注>としたのはまた解釈が分かれます。注としなくても、諸条件の1つとして書けばよかったのではないかという疑問もでてきますが、大事なことだから、あえて注で目立つように書いたと解釈もできます。
★いずれにしても、今年から、「合理的配慮」は努力義務ではなく義務になるので、明記しているわけですね。都の条例では、すでに義務化されていますが、国全体では今年からですから、そうしたのかもしれません。
★都の公立中高一貫校の場合は、「特別措置」という章を立てて、詳しく記載されています。
★合理的配慮という法律が生まれてきた背景を考えると、変わり目象徴と変わり目対抗の動きと第三の動きが混在していることは確かだと思います。
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