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2024年1月20日 (土)

2024年中学入試(67)駒沢学園女子 生徒の成長のコア これからの激変社会で自己を支え続ける

★1月19日現在の駒沢学園女子中学の出願総数は、東京全体の出願総数の動きに比べ少し速い。前々年対比では80%弱(首都圏模試センター出願倍率速報から)だから、出願動向として昨年並み以上にはいくのではないかと見守っています。私学は建学の精神が、人生を歩んでいくうえで、多様な荒波が襲い掛かってきたときにでさえ、自分を支える心のコアになります。

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(左から宗教科の中村先生、校長の土屋先生)

★同校は世田谷学園と同じ曹洞宗という禅宗が建学の精神の土台にあります。禅宗がZENという形で、現在欠かせないICT環境を生み出し続けているシリコンバレーなどで活躍するGAFAMなどで仕事をしている人々の発想に影響を与えていることは有名です。つまり、ある意味今の世界に大きな影響の根源の1つにZENは影響しているのかもしれません。

★そのZENのルーツになる禅の精神を心のコアとできるのが駒沢学園女子です。そして、その禅を米国に広めた2人の鈴木がいます。一人はジョブスに影響を与え、もう一人は西田幾多郎にも影響を与えています。

★私は彼らの深い哲学はまったく知りませんが、聞きかじりの浅薄な知識が、宗教科の中村先生と校長土屋先生の対話につながったような気がして、中村先生に、先ほどの会食での生徒さんからの問いは、まるで西田幾多郎の行為的直観に通じているみたいですねと尋ねると、もちろん西田にも通じていますね。根っこは仏教と近いものがあったと思いますよと。

★会食とは、仲間とおしゃべりをせずに、静かに食する自然と自分の関係の尊さを感じ、リスペクトして感謝をしながら自然とつながっていく心の対話の瞬間のようです。ふだん私たちは、食事をするのに、その食事の背景の多次元のつながりに気遣うことはありません。そこを自覚的に食するという行為をしながら、自然とその食をつくる社会システムとそれを食べる人間の生についての包括的なつながりを感じるという行為が会食のようです。コロナ禍の黙食とは次元が違いますね。

★この自然と社会と精神のつながりを考えずに分断してきた近代社会の弊害が現代社会に溢れています。その社会課題を見事にみてとり、いまここで自分が思考し判断し表現しアクションを起こすことが、よりよき社会への変化を生み出すという心のコアを駒沢学園女子の生徒のみなさんは共有しています。

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★すでに、進路を決めた3人の高3生と校長土屋先生との対話にも立ち会いましたが、このことが実によく映し出されていたのに驚愕しました。詳しくは、今年の「shuTOMO4月号」で書きたいと思っています。

★いずれにしても、グローバル教育と探究と教科授業が、この心のコアによって結びついているのがすてきです。

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(左から広報副部長で数学科の山口先生と校長土屋先生)

★広報副部長で数学科の山口先生は、弦楽器の名手でもあり、グローバルな探究のプログラムもデザインしています。おそらくそのデザインの核には数学的思考が響いているとお話から感じました。対話をするとき、順序づけや重みづけ、分解と統合、変換などの数学的思考の視点をめぐらして話されていたからです。それが授業やプログラムを通して生徒にも共鳴共振共感の響きとなって届くのでしょう。

★なるほど、駒沢学園女子(第2回午後[1科],英語)、駒沢学園女子(第1回午前[英語])、駒沢学園女子(第2回午後[1科],算数)の3つの入試は、すでに前年対比100%を上回っています。

★入試問題は学校の顔ですから、説明会などで、受験生は豊かな感受性で共感するのでしょう。入試の選択に駒沢学園女子の教育の特徴に対応しているのがみてとれます。もちろん、他の入試もこれから出願が増えるでしょうが、この時期だからこそ特徴的な学校の姿が受験生の出願の動向から映し出されるのは興味深いですね。

★学校の選択は、教育の中身と受験生自身が自分の関心をもっていることをベースに成長できるかどうかのマッチングが重要です。駒沢学園女子はそういう新しい学校選択の方法を導くチャレンジングな学校です。

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