2024年中学入試(30)大妻の生徒 模擬国連を企画運営する
★今月26日・27日大妻女子大学で、模擬国連が開催されました。ホスト役であるフロント(「会議監.督(Director)」と「議長(Chairperson)」「秘書官(Secretary)」)は大妻中高の有志生徒で構成されている大妻グローバルプロジェクトのメンバーでした。模擬国連の醍醐味は、決議案ができるまでの、各国大使の自由闊達な議論ですが、この議論が多角的に行われ、各国の多様な意見を調整したり、結合したりするプロセスがタイトになり、それを乗り越えるとものすごい達成感が得られるのでしょうが、このジェットコースターのようなダイナミックなプロセスが生まれるのは、実はフロントが用意するBG(Background Guide)の出来いかんでもあります。
★今回の会議の設定は、「第4回国連防災世界会議(UNDRR主催)」でした。すでに日本がホスト国となって3回行われています。4回目が行われるのはいつかは未定ですが、だからこそシミュレーションとして設定したのでしょう。
★それに何といっても、気候変動のリスクをジオエンジニアリングする視点はますます重要になってきていますし、自然災害だけではなく、人為的なものや原子力のようなまだまだ未知の技術のリスクなどもあり、予測不可能な災害をいかに予測し予防できるのか国際的な重要課題が山積しています。
★したがって、BGを作成するのは、多角的視野と多元的なデータを収集分析する必要があるわけです。それをクリアして見事なBGを作成した大妻グローバルプロジェクトのメンバーの論理的思考力、ケアの精神、サイエンスに対する知見などなどまさに世界標準です。
★グローバル教育の真骨頂というのはこのような生徒が生まれる教育だと思います。
★仕事の都合で、26日の午前しか見学できませんでしたが、スピーチとモーションで自由に討議する切り替えの迫力が鮮明に記憶に残っています。全会一致の合意形成まで、このダイナミックな議論を2日間かける模擬国連。圧巻のグローバル教育だと実感しました。
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