2024年中学入試(10)共立女子 海外帰国生入試 今年も人気
★11月26日に、共立女子の海外帰国生入試は行われました。応募者数は87名と今年も人気です。最近の帰国生入試は、インターナショナルコースや国際学級を設置しているところと共立女子や湘南白百合、大妻、八雲、聖光学院のように特にクラスやコースを設置していないところに大きく分かれています。帰国生がどちらを選ぶかは、その傾向の偏りがあるわけではなく、コースを志向する帰国生とコースの有無を選択基準にしない帰国生はどちらもいます。
(写真は、共立女子のサイトから)
★ただ、あまり一般受験生には知られていないのは、コースがない学校の帰国生の教育の破格さです。コースを設けている学校は、その帰国生に対する教育が可視化されているので、一般生に対してもわかりやすいのですが、そうでない場合は、一般生と溶けこむので、帰国生に対する教育が格別な物かどうかわかりにくいのです。
★共立女子のようにハイレベルの英語を学校全体で行っているところでは、帰国生は別に英語力を伸ばす環境に苦労はしないのです。それに同校のように「取り出し授業」も充実しているので、問題ないでしょう。
★それより、コースがない学校は、コースがある学校よりある重点的な教育があるのです。それはグローバル教育とおなじくらい日本の歴史や文化に関する学びの場が多いということですね。
★もちろんコースを設置しているところもそこは大切にしていますが、どうしてもそこよりもグローバルな教育に力点が置かれるのは当然です。しかし、コースを設置していないところは、日本の文化をきっちり学びます。
★実は、日本人だからと言って日本の文化や歴史を民族学や文化人類学、アートのレベルで学んでいるわけではないのです。
★そのようなプログラムを持っているのが、共立女子の大きな特徴です。同校で学んだ帰国生は、いずれグローバルな舞台で活躍するでしょう(もっとも一般生でもそうなのですが)。そのときに、自分の国の歴史や文化、特に書籍に関してハイレベルの見識を持っているかどうかは、グローバルな空間で人生を豊かにしていくレバレッジポイントになるでしょう。
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