2024年中学入試(27)三田国際学園 さらなる進化/深化➂ 新たな教育環境設定「プレゼンデー」
★三田国際学園の副校長今井先生は、こう語っています。「従来は学園祭の中での発表と位置付けられていたものを、中2中3のプレゼンを一つの行事として独立させて実施。学園祭では、このスペースを有志団体という年間通してそれぞれ研究や探究活動をしている団体の発表の場を作りました。学園祭では、私は、広報の個別相談、ミニ説明会のみの担当となるため、生徒のプレゼンをじっくり見ることは叶わないのですが、この新しい環境設定によって、隅々まで堪能できるようになりました。生徒のプレゼンの質の高さに驚いております。また、社会の第一線で活躍される保護者の皆様も生徒一人一人のプレゼンを評価、フィードバックをその場でしてくださっています。保護者の方々のクオリティの高さにも驚かされました」と。
(イメージは、Bong作成)
★この今井先生の語る文化祭を脱構築して新たなにデザインした中2中3のプレゼンテーションを行う行事については、次の同校のサイトで詳しく知ることができます。
自己と向き合い将来へとつなげる-Presentation Day
★このようにプレゼンテーションの展開の輪ががどんどん広まるには、大きな理由があります。普通は6年間一貫教育では、論文指導とそのプレゼンはセットで、6年間のうち、中学卒業時か、高校2年の時のどちらかで行われます。授業以外で、このような大きな学びは時間を確保するのが難しいので、これが限界でしょう。
★ところが、三田国際は、いついかなるときも骨太のプレゼンをするのは習慣となっているのです。
★なんでこんなことができるのか?それは授業そのものがPBLで、ミニプレゼンは毎日のように行われています。その積み上げというか、学びのポートフォリオが6年間あるので、その中間プレゼンはいつでもできるのです。
★そして、学びは、アウトプットするたびに高次の思考を展開していくことになります。そして、PBLの醍醐味は、対話とフィードバックです。個人の力を高めていくのに、仲間や保護者や外部の力を巻き込みます。それが双方向だから、互いに学びへの意欲や好奇心が高まります。
★しかも、この活動が、単なる学びではなく、研究レベルに昇華していくので、個人も学年も教師も保護者も社会も相乗効果を生み出します。生徒1人ひとりのアイデアは初めは小さいのですが、やがて大きな社会的インパクトをもたらすでしょう。
★それが三田国際のPBLの真骨頂ですね。
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