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2023年12月 1日 (金)

2024年中学入試(01)國學院久我山中 理科の入試問題 骨太に進化

★國學院久我山中学校のサイトにに入ると、「国学院大学久我山中学校入試 理科変更点」というページにすぐに進めます。<入試問題作成のコンセプト>は次の通りだということです。


中学・高校で理科を学ぶために必要である学力を問う
1 小学生が学ぶ理科の知識の定着
2 文章やデータをしっかりと読み取り、理解することができる読解力や思考力
3 2で理解した事象の定性的に説明できる表現力と定量的に求めることができる計算力

★そして、2と3に力点を置くと読み取れる変更内容が先のページで書かれています。また変更と対策に関する動画もリンクされています。

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★STクラス入試の説明箇所で、「令和4年度入試から大学共通テストで問われる「思考力」を問いたいと、作図・説明の記述・グラフをかくなどの問題を出題している」と注意書きがあるくらいですから、骨太の科学的なリテラシーや思考力を問う問題が出題されると推察できます。

★また、一般・CC クラス入試の出題形式は、「大問1にあった小問集合をなくし、大問数を4題とする。これまで大問1で問うていた知識問題
を、これらの大問の中で出題する。そのため大問1題につき小問を1~2問増やす。」となっています。知識と定性的・定量的洞察力を関係づけた総合的な科学的リテラシーや思考力にシフトするということでしょう。

★今のところ大学入試は、学推薦型入試を行う学校が増えたとはいえ、定員枠で行けばまだまだ一般選抜です。ですから、同校は、その実態に沿った学ぶ力を身につけるカリキュラムをマネジメントしているのでしょう。ですから、中学入試問題の教科試験の中に、将来さらに増えるかもしれない総合型選抜にも対応できる素養を身につけてきて欲しいというメッセージを反映することになるのだと推察します。

★さらに、AIの時代到来ですから、理数的知性は大切です。大学進学を超えて、生徒の未来に役立つ知性を磨きますよというメッセージも今回の理科の入試問題の骨太進化にはメッセージが込められているのでしょう。

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