今後の中高における生成AI活用の重要性
★「授業に生成AI」大学の3割開始、使う力育む 日経調査(日本経済新聞 2023年12月2日 5:00)」に次のようなリード文がありました。「日経新聞が9〜10月に実施した全国の大学学長へのアンケートで、学部教育での生成AI活用状況を尋ねた。31%の164校が活用中、11%の61校が活用予定、検討中や未定の大学が43%の224校あった。未活用や予定がない大学は13%の68校だった。」
★この勢いは止まらないでしょう。「収穫加速の法則(進化の速度は本質的に加速度を増していく)」さながら、生成AIの大学の授業での活用は指数関数的に進化するはずです。
★となると、中高でも生成AIのリスクを回避するルール作りをしながらも、積極的に創意工夫して活用していく今の流れはもっと強くなるでしょう。
★そして、中高でこの生成AIを活用することの意味は2つあります。
1. 本質的な学びを多くの生徒に体験させることができる。
今、プロンプトエンジニアリングという、生成AIに適切な問いを出し続けることによって生成AIから優れたプロダクトを出させるスキルを学ぶ研修が広がっています。これは、結局学びの本質である「問いをつくる」スキルをトレーニングすることになると認識が広まることでしょう。すでにこの動きをしている中高もあります。
最近「探究」「哲学対話」が注目されていますが、そこでも「問いをつくる」ことの重要性が説かれています。
この「問いづくり」のco副操縦士として生徒が生成AIと「問い合う」ことによって、思考力を鍛えていけると、最近は認識されています。
企業では、「プロンプティ」というプロンプトエンジニアリングのマニュアルのようなサイトをつくってそれを運営するところも出てきました。このような流れは教育においても広がるでしょう。
2. 実益的な話:総合型選抜、情報Ⅰで生成AIについて問われることになる。
大学の授業で生成AIが活用されるよういなると、大学入試で、特に総合型選抜や情報Ⅰで、生成AIについて問われるようになります。
また、今どの学校でも取り組もうとしているのが、推薦書を生成AIと創ることによって膨大な推薦書づくりの時間を圧縮し、その分生徒の面談や口頭試問の指導に時間を割こうという動きがでています。いやすでにそういう動きがでてきています。
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