« 開成学園は変わるけれど変わらない 日本経済新聞記事から②東大進学数で評価する時代は終わる? | トップページ | 開成学園は変わるけれど変わらない 日本経済新聞記事から➂英語がではなくC1英語が日本の教育を大きく変えるレバレッジポイント »

2023年11月 8日 (水)

工学院大学附属中高 世の偏差値神話を無化してしまう教育

★前回まで開成の話をしていました。その中でもはや東大進学数で高校を評価する時代ではないのだという同校の野水校長の言葉を紹介しました。すでに同校の高校3年生の1割はCEFRでいうC1レベルに達しているのですから、海外トップ大学に進む力を持っているのだから、そこをもっと評価しなくてはということでした。

★つまり、国内外の大学をふくめて進学実績をみてみようと。となると、海外トップ大学は、日本国内の偏差値などは何の役にも立たないわけですから、世の偏差値神話は崩れてしまいます。たとえば、工学院大学附属中高などは格好の例です。

20231106021722

(工学院は、スペイン南部、アンダルシア地方のコルドバにあるメディナ・アザハラ高校と協働プロジェクトを行っています。この協働プロジェクトは、両校の高校生が、約400年前に日本からスペインに渡った慶長使節団の軌跡を辿り、両国の歴史と友好を考えるものです。当時日本人を受け入れたセビリア貴族の子孫、マルティネス・デ・イルホ伯爵ともコミュニケーションをとっています。写真は同校サイトから)

★というのは、中学の定員は105名です。中3になると主にインターコースの生徒ですが、その段階で15人くらいはC1レベルに達っします。15%弱です。高校からは、どっと定員が広がりますが、高3卒業時には、20%弱はC1レベルに達します。

★それでなければ、ケンブリッジインターナショナルスクールやラウンドスクエアと連携できないのです。

★開成同様、海外トップ校進学可能性大の環境が出来上がっています。東大にどんと入るわけではないので、開成と比べればそんなに注目されていませんが、もし海外大学進学指導という面からみたならば、開成と互角ということになる可能性がでてきたわけです。いずれにしても、世の中の偏差値神話は、もはや工学院の生徒は誰も信じていません。そんなクビキから解放されて実にはつらつとラウンドスクエア加盟校の海外の生徒たちと交流する日々なのです!

|

« 開成学園は変わるけれど変わらない 日本経済新聞記事から②東大進学数で評価する時代は終わる? | トップページ | 開成学園は変わるけれど変わらない 日本経済新聞記事から➂英語がではなくC1英語が日本の教育を大きく変えるレバレッジポイント »

創造的才能」カテゴリの記事

21世紀型教育」カテゴリの記事

中学入試」カテゴリの記事

創造的対話」カテゴリの記事

PBL」カテゴリの記事

高校入試」カテゴリの記事