東京家政大学附属女子中学校・高等学校 KASEIからSEKAIへ グローバルとICTと愛情
★知人の教育関係者から、東京家政大学附属女子中学・高等学校(以降「東京家政大」)が、ダイナミックに変化していると聞き及びました。検索してみると、首都圏模試のサイトに「東京家政大学附属女子中学校・高等学校2023 海外留学を充実させKASEIからSEKAIへ」という記事が掲載されていました。リード文にはこうあります。
「東京家政大学附属女子の学び140年以上の歴史を持つ東京家政大学附属女子。建学の精神「自主自律」できる女性を育てるために、生活信条「愛情・勤勉・聡明」を掲げています。2020年度からは国際バカロレアの中等教育プログラム候補校として認定され、"KASEI"から"SEKAI"へ向けて、大きな一歩を踏み出しています。」
(写真は首都圏模試センターのサイトから)
★中等教育段階のIBのプログラムの候補校になっているというのは、たしかにすごいことです。「愛情・勤勉・聡明」とIBの10の学習者像が統合されてもいて、世界標準の教育を確立しつつあるということが予想できます。実際、記事を読んでいくとその通りです。
★しかも、生徒によるアドミッション・スタッフーチームが、中学から高校まで連綿とつながっていて、自分の学校の魅力を伝えるだけではなく、受験生や保護者の心も受けとめるおもてなしの心、つまり同校の理念の1つ「愛情」が伝わるアクションまで起こしています。
★主体的・対話的で深い学びがまずは身近な自分の学校の魅力を受験生・保護者と共有するところまで発展しています。実際、スタッフの一人の女子生徒は、将来はマーケティングをはじめ経営学を学びたいと語っています。いまここでのアドミッション・スタッフのアクションが生涯の学びにもつながる「聡明」な知恵が育っています。
★キャンパス内のビオトープもコンクールで何度も入賞を果たすほど、SDGsの根源的な課題解決に「勤勉」に立ち臨んでいるわけです。
★四季折々の自然の変化をキャンパス内で感じられるAWE体験をベースに島皮質も非認知能力を豊かにするように刺激されているでしょう。
★自然と社会と人間関係の循環は、これからの激変する社会において希求されていることです。つながりの分断が進んでいる今日ですが、その循環を生成する人材を同校は輩出するだろうと、記事を読みながら感じ入りました。
★そして、この記事は今年の5月に掲載されているので、最近の新しい情報は書かれていないのは当然です。知人によると、まだ発表はされていないので、詳しくは話せないけれど、「愛情」の育成部分にDXを融合さるらしいと。エッ!と驚きました。しかも「勤勉」「聡明」の部分はすでにそれは果たされていると。
★たしかに、新しいDXハイスクール構想が文科省からも発表されていますから、その流れを先にきちんとつかんでいるということは大いにあり得ます。東京家政大の大変貌ぶりに期待です。今後目が離せませんね。
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