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2023年11月 5日 (日)

2030年新学習指導要領をすでに実践している私立学校の例27校 思いつくまま

★学習指導要領の改訂は、だいたい10年ごとに行われます。今度は2027年から2032年の間に小中高と改訂指導要領が移行措置から順次本格実施されていくでしょう。いったいどんな感じになるのでしょうか。これはしかし、すでに大体予想がつきます。文科省は改訂時期がやってきて、突然新しくしましたということはやりません。現行学習指導要領のPDCAと現場で新しい実践が行われている情報を収集し、それらをインテグレートして改訂していきます。もちろん海外の教育情報も織り込みます。

2030

(GLICC Weekly EDU 第150回「ロンドンから見た<ヤバイ>中学受験の二つの意味」から少し手を入れた。)

★現行学習指導要領のPDCAにおいては、全日制の検討ばかりではなく、高専や通信制のありかたも含んでいます。何せ不登校が急増しているので、制度のあり方が見直されているわけです。どこかの市長のように、家庭の責任とか自己責任論で済まそうなんてことはもはやできません。制度のあり方を考えなくてはとなります。

★それから、国家の経済成長を支える労働力を生み出すというような近代教育の1つの目標だった話も変更されることになります。GDPがどんどんランキングを下げていく時代に突入しています。国家の経済や政治、国際関係などの平和を保つリーダーシップが求められているからです。しかもこのリーダーシップは、AI時代、Web3時代にあっては、一握りのリーダーに従うというような秩序をつくってはもたないことはわかっています。伊藤穣一さんではないですがDAO(自律分散型)秩序を生成するリーダーは、参加者全員です。

★となってくると、グローバルな視野でローカルで起業するイノベーティブでクリエイティブな価値創出リーダー育成が必要になるでしょう。

★グローバルですから多言語で多様性です。5つの目を持つ複眼思考を哲学的シンキングでトレーニングしておく必要があるでしょう。

★気候変動や国際紛争など予測不能な事態にあって、安定した教室だけではなくあらゆる場所で学びを自己組織化できる必要性にも迫られているはずです。

★今でさえ労働力不足、教師不足が問題になっています。生成AIがあらゆる道具に装着されてサポートするような技術を持つことは必要です。

★したがって、文科省や経産省は、上記の座標のような「新学習指導要領の射程」を織り込み済みです。

★そして、それはすでに現場で行われているのをリサーチして確信を持っているでしょう。

★その具体例は、思いつくまま列挙すると、たとえば、八雲、富士見丘、文杉、工学院、成城学園、香蘭女学校、湘南白百合(神奈川)、和洋九段女子、駒沢女子、豊島岡女子、武蔵、開成、栄光(神奈川)、聖光(神奈川)、聖学院、順天、海城、成立、巣鴨、世田谷学園、日本駒場工業、広尾、三田国際、聖ドミニコ学園、二つのサレジアン国際、かえつ有明、桜美林などはすぐに思い浮かびます。再来年中学を開設する羽田国際もそうです。

★このように東京の私立中高一貫校の15%強+神奈川3校がすぐに思い浮かびました。これ以外にもまだまだあるはずです。

★2030新学習指導要領を先行する私立中高一貫校がこんなにあるのです。文科省は自信を持っているでしょう。そして、これらのプログレッシブスクールは、2030年には、文科省のさらに先を本質的に実施しているでしょう。

★新しい高大連携、海外大学との連携、海外中高との連携、2050年ムーンショット計画の実効性の効用などが加わるからです。

★そのときには、世界が東京の私立中高一貫校の教育の魅力に注目するという事態が起こっているはずです。

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