哲学シンキング 多様な思考様式のメタコンセプト やっと出会えた
★11/12(日)渋谷スペースで、<出版記念セミナー『 本質を突き詰め、考え抜く 哲学思考 』著者から学べる!体験できる!質問できる!哲学シンキング>がありました。定員10名のところ15人くらい集まっていたでしょうか。著書の吉田幸司さん(クロス・フィロソフィーズ株式会社代表取締役社長。博士(哲学)。哲学シンキング研究所センター長、上智大学非常勤講師、『BIZPHILO』編集長、日本ホワイトヘッド・プロセス学会理事)によるファシリテートで、ミニ講義と対話(サークルになって)を楽しみました。
★3時間の予定が30分延びるほど、みなで「面白い」を哲学シンキング対話をして時間を忘れました。吉田さんは、簡潔に講義をしたり、フィードバックをしたり、しかも絶妙に「面白い」のは、自分の考えを熱く語るのではなく、普遍的な本質的な世界を形成して、そこでみなが自由に話しているうちに、その普遍的な世界に結びつく知の時空が広がっていくのです。
★いろいろな思考の流儀をもった方も参加していたのですが、どの流儀に偏ることもなく、それぞれの流儀の得意なところがうまく生きるようにファシリテートしていきます。参加した人にとっても、著書にも、多様な思考の流儀や方法を補完する役割が哲学シンキングだということになっていましたが、私が感じた哲学シンキングは、根源的な世界に、それぞれの思考方法が生きるように結びつける、ですから要素還元主義的なネットワークではなく、関係総体主義的なメッシュワークがそこに広がているのを感じました。そのメッシュワークそのものの広がりが哲学シンキング世界かなと。
★おそらく吉田さんの中では、すでにそういう位置づけなのだと思いますが、哲学コンサルタントですから、そこはまずはみなの理解をそのままにして、やがて哲学シンキングが深まれば、各人の中で転換するだろうという哲学シンキング成長論なのかなと勝手に感じています。
★それぞれの流儀は、専門家に依存することがあって、それについていくのには、ある程度いわゆる基礎学力が必要なのですが、哲学シンキングはファシリテーターは吉田さんのような専門家ですが、だれでもが参加できる普遍性があります。
★哲学対話もそうなのですが、それは哲学シンキングの一部の領域でした。
★ようやく普遍的な時空に結びつく道に出遭えました。教育の中にどのように結びつけるか、これから私の新たなプロジェクトとどう結びつけるかワクワクしています。
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