松尾豊教授 教育課程でこれからの人材の能力は育つのか相関を生成AIで示す あまりに衝撃的な
★全国私学教育研究集会香川大会の1日目が昨日開催。キーノートスピーチは、東京大学の松尾豊教授。今や超過密スケージュールで活躍している先生ですが、香川県出身で次世代才能児育成のエコシステムも創っています。そのため、全国私立学校にもその門戸を開くことができるという思いもあり、ご登壇されたのでしょう。いくつも衝撃が走り、やはり生のトークは感動的でした。
★ChatGPT4のパラメーターは1兆個ほどあるというわけです。入力と出力の間のニューラルネットワークなどの計算式変数のことだと思います。その重みづけの数の多さに、そんな多角的な視点でテキストや画像を生成してくるのかと思うと、しかも瞬時にです。かなわないなあと思ってはいましたが、しみじみ。
★しかし、人間の脳のパラメーターは生成AIどころではないのだと。エッー!小論文で思考する時、たしかに根拠と論拠と背景と反駁根拠と反駁論拠くらいまでは重みづけするけれど、1兆もの視点では考えない。人間はどうやら、ロジカルというけれど、相当直感的にパラメーターを選択してというかデフォルトモードで思考しているのだなと。だからこそフェイクとアイデンティティ、つまり真偽の間を埋めるには、ああでもないこうでもないと喧々諤々とか熟議とか。所詮はあたりを付けて主張し合っているということなのかと。
★CPU獲得競争がおきているのは、そりゃあそれだけのパラメーターで変換を瞬時に行っていくには容量が莫大だろうなあと。人間も考えすぎると知恵熱がでるなんて言われるのと同じで、いよいよAIサイボーグの時代かあと。
★そんな熟議の人間の速度なんて遅いものだから、テスラを例にとって、アップデートの速度をあげることで、利益率を上げなくても指数関数的に増えていくのだと。複利方程式のrではなくtに注目すべきだというのです。
★それだけで、変化の時間が長い学校教育ではテスラを生み出すような人材は無理だろうと思っていると、松尾研の人材育成エコシステムに参加している中高生から、そんな人材が生まれている例やスタートアップでどんどん成功するのはなぜかまで情報提供。オオイ!わたしたち学校はどうする?
★と途方に暮れるま間も与えられず、教育課程の各教科では起業家精神とか変化する側に立つ能力などが育たないという生成AIによるデータを魅せられいやいや見せられてこれまた衝撃。
★PDCAをゆっくり回している場合ではないんですね(汗)。そんなカリキュラムマネジメントを推奨する文科省は、松尾豊先生の話にもっと耳を傾けたほうが。いやすでに傾聴してことを進めているでしょう。だから、ここのところ予想している2030年前後に行われる新学習指導要領の改訂座標は結構イケルじゃんと衝撃をうけました。所詮独断と偏見の予想ですが、松尾先生もabduction能力大事ですよこれこれからの人材にはと言ってますし。
★めちゃくちゃ具体的かつミクロの高度人材の育成過程が、実はダイナミズムを生み出す知の量子力学みたいなキーノートスピーチ。イサムノグチのゆかりの地香川で満喫できました。名刺交換もできたし(微笑)。開催した委員の先生方、日本私学教育研究所の皆様ありがとうございました。
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