C1英語の学びの環境は、哲学的シンキングが作動しているし共感的コミュニケーションが広がっている 工学院がロールモデル
★工学院は、C1英語の教育環境デザインが行われ日々アップデートしています。C1英語は、5技能のコミュニケーション能力がすさまじいのですが、暗記力では到底できません。論理的思考だけではなくSDGsだけではなく、CSV(Creative Shared Value)までが生まれる共感的コミュニケーションが必要です。
★今、シリコンバレーで哲学コンサルタントやマインドフルネスが重視されているのは、このCSVを生み出す共感的コミュニケーションの必要性が浸透しているからです。この共感的コミュニケーションは、日本ではどちらかというと心の状況のことだけをとりあげられます。ですから、マインドフルネスはよく話題になるのですが、哲学シンキングは話題にあまりのぼりません。
★上記の本を読むと、本質的な哲学シンキングの章に進む前に、ずいぶんテクニカルなシンキングの方法が展開しています。マインドフルネスはこのスキルがないと実は持続可能にならないのですが、ここが避けられるので、同調圧力的なコミュニケーションのうえで、マインドフルネスが行われてしまう場合が、観ていると多いですね。
★IBのTOKや欧米の中高段階で哲学が行われるのは、特定の思想家の話を探究するのではなく、哲学的シンキングそのものを実践的に学ぶのです。
★C1レベルのエッセイライティングやスピーチは、哲学そのものはやりませんが、その哲学的シンキングの方法論が盛り込まれています。
★当然、このレベルの授業はICTを使いながらPBLがメインの授業展開になります。
★つまり、共感的コミュニケーションが広がることになります。
★工学院の教務主任田中歩先生は、英語科の教諭で心理学的視野が広く視線が深くまで延びています。彼自身共感的コミュニケーションの持ち主ですが、もともとの性格なのか、英語や心理学を学んだからそうなったのかは、両方だと思います。
★工学院の生徒は理系志望者が多いのですが、このような本格的な哲学的視点を持持っていることは何度も生徒の皆さんと対話して感じています。
★私は、C1英語の学びの環境で行う共感的コミュニケーション=哲学的シンキングだと思っています。もし日本語だけの教育だと共感的コミュニケーションだけ気遣っていると、いつのまにか同調圧力型コミュニケーションになっている可能性大です。ですから同時に別に哲学的シンキング(私は専門家ではないので、哲学シンキングではなく、哲学「的」シンキングと呼びます)の授業を展開する必要があります。
★しかし、C1英語レベルの環境がないのが日本の教育です。共感的コミュニケーションは最近はやっていますが、同時に哲学的シンキングが行われているわけではないのです。倫理の授業は哲学「者」シンキングにならざるを得ないので、自分の哲学的シンキングを身に着けるのは結構厄介です。
★この現状実に「ヤバイ」のです。同時に工学院のようなロールモデルが存在することが救いです。工学院の存在はポジティブな意味で「ヤバイ」といえるでしょう。
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