広尾学園 未来の流れを創る教師と生徒そしてハイレベルなグローバル組織
★10月13日(金)、GLICC Weekly EDU 第147回「広尾学園が牽引するこれからの日本の教育」が開催されました。池田理事長・校長、金子副校長、植松教頭がご登壇。生徒の活躍を中心にいかにそのような活躍があふれ出るのかその教育環境デザインの現状と進化する教育についての語りを聴くことができました。偏差値などの指標でも高いのは、周知の事実なのですが、それ以上に生徒1人ひとりのモチベーションのレベルの高さ、学び方のレベルの高さは、圧巻でした。そのような具体的状況を教師が日々創り、日々アップデートしていいける組織作りは、池田理事長をはじめとする3人の先生方のポジティブで子どもの未来を常に考えるメンタルモデルとアクティブなグローバルな視座に象徴されていました。
★APが12講座もあるということからも、ハイレベルな大学レベルの研究的文化が根付いているということもわかります。基本的に3人の先生方は謙虚に語られるというか謙遜されるので、植松先生がAPを大学の1年生くらいのレベル講座だと語った時、ああそうだと聞き流してはもったいないのです。
★それはこれらの講座から海外の大学にケタが違う進学実績を出している同校の枠組の話なのだと思い起こしてお聞きいただきたいのです。どういうことかというと、日本の大学の教養レベルという意味ではないということなのです。海外大学、特に世界大学ランキング100位以内の大学1年生のレベルということです。
★日本の大学1年に入学するのとそのよううな海外大学の1年に入学するのとすぐにわかる違いは、日本語で行われるか英語で行われるかの違いがあります。そして、講義する大学の教師は、自分の書いたテキストをベースにしますが、海外では多くの研究者の論文をベースに複眼的に思考するのかの違いもあります。さらに、日本の大学1年生は、机上の学びが多いですが、海外大学は、思考実験やフィールドワークなどプロジェクトベースの学びが必ずセットされています。
★そのような海外大学の大学1年生レベルの授業が学内に12講座(もちろんオールイングリッシュです)もあるのです。しかも外注ではなく、学内の教師が実践しているのです。その講座に携わっていない教師にも影響があるのは、推して知るべしです。
★医サイのクラスの順天堂医学部での学び(研究といったほうがしっくりきます)も半端ではありません。実際に医学部の先生方と手術に立ち会ったり、病理診断のミーティングにも参加するのです。自らのキャリアデザインへの内発的モティベーションが内燃し続けるこれらの教育デザイン。
★しかも医サイの生徒がそのように学んだ医学の知見をAGコースの生徒に英語で講義をする機会もあるわけです。金子先生は、そのようなことができるのは、中学から高校に進級する時、コースを柔軟に選び直すことができるからだといいます。AGから医サイにシフトした生徒が、理系と文系の知見を融合して学内に還元していくというアクティブなメカニズムは、広尾独自の学びです。そう簡単に他の学校でデザインできる環境ではないでしょう。
★このように柔軟でハイレベルな学びが日々進化するのはなぜでしょう?池田理事長・校長は、生徒が発案したり望んだりするプログラムに対応する教師の努力が日々あるからなのだと目を細めて語ります。そのように教師が活動できる環境を経営陣が作っているということでしょう。ただし、前提条件としての高い好奇心と世界の研究の成果にアンテナを張り巡らする広い知的視野、質の高い問いを自走できる学びの構えを教師も生徒も共有しているからなのです。
★いずれにしても、広尾学園の教育の進化の速度や魅力、教育の質の豊かさについてここでは全く語り尽くせません。ご視聴いただくことをおススメいたします。
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