大阪水都国際の教頭太田先生とブランチで 対話の極意聴く
★この休日、大阪水都国際の教頭太田先生が、法事のためご夫妻で東京に戻ってこられていました。今朝戻るということで、ブランチをしようということになり、ご夫妻と一緒にイタリアン。いつものように長時間は対話はできませんでしたが、お二人とも教師ですから、教育現場における教師の対話力の極意ということについてお聴きすることができました。
(イラストはBingが作成)
★奥様の方は、数学教師であると同時に公認心理士でもあるので、その対話はカウンセリングマインドで実に心理的安全性をさっと創り出していました。
★太田先生は、TOKの授業も持っているし、管理職としてコントロールするのではなくマンジメントする対話力を構築していました。ご夫妻の両家はどちらかというと理系家族だそうです。
★理数系的発想で何が問題なのか観察し、解決の方向性を探ります。そして合意形成のときに、互いに相手の立場に身を置いて思考するこれもまた変形とか逆に置き換えるなど理数的発想のスキルを活用しています。
★非認知能力とか社会的情緒とかEQと呼ばれるものが、実は理数的な「変形」とか「転換」の発想がベースになっているのだということを実感しました。
★本質に還るとか、根本原理に立ち還るとかいうのは、まさに公理や普遍的で具体を生み出す高感度な抽象性を見通す目だったのですね。
★道徳とかルールとかは、どこかに権威が潜んでいると合理的な組織がゆがんでしまいます。その権威への忖度などしないまっすぐな本質を見る目。その目を持って人生を歩くのは、なかなか苦しいものでもあります。
★しかし、権威への忖度などから自由な場づくりができたなら、そこから創造性が豊かに生まれます。
★デビッド・ボームではないですが、レーザー光線が放たれる瞬間のコヒーレンスですね。軸というよりは、いろいろな波動が重なり合って一筋のコヒーレンスな状態を生み出すわけです。
★1人の自分軸のような一本の筋ではなく、複数の波が重なり合い、一貫性を作る。組織も同じですよね。多様な価値観の波がぶつかり合って、一貫性が生まれてくる。初めからこれだという軸を決めると、どこか居心地の悪さが残ります。
★非認知能力とは、このような人間関係のある方向性が決まる感性ですね。誰かが決めたものをがまんして行っていくというのではないということでしょう。
★だから、一貫生とは常に変形されるものなのです。変わることが同時に一貫性。伝統と革新の関係も似た感じです。変えずして変わるというコヒーレントな感覚。感覚はめちゃくちゃ理数系的な発想で理解ができるものです。
★なぜ生物の教師である太田先生がTOKに魅惑され、TOKの授業を持っているのか、わかったような気がします。
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