羽田国際① 新しいグローカルシンキング教育へ
★来年4月、羽田国際高等学校が離陸します。新しいコンセプトの高等学校です。その内容について、学校長の簡野裕一郎先生が、教育学術新聞(2023年10月25日)でインタビューされています。簡野先生はわかりやすく表現していますが、そのコンセプトの背景は実に深く未来への見通しが明快です。
★インタビューの中で、簡野先生は学祖簡野道明の言葉を引用しています。「子どもの教育にとって最も大切なのは母親であり、その母親となる女性の教育こそが教育の根本である」という考え方のもと、女子校として蒲田女子高校が創設されたということです。そしてこの考え方を引き継ぎながら、時代の精神を読み解き、母親の教育をグローカルシンキング教育と置き換えることによって共学化にし、その教育を象徴する名称変更をしたのでしょう。
★ここはさらりとグローバル化やイノベーション化、そしてグローバルの流れが世界同時的にスマートシティ化する流れを汲み取るということになっていますが、実はもう少し深いのです。簡野学園は保育園も経営しています。共稼ぎの日本社会です。その母親の心のエッセンスを体現した保育園教育を実施しているわけです。簡野先生はドイツにまで研究しにいっているぐらいです。
★ドイツ?実は、ドイツは文化人類学的にみると、大地をつまり地球を「母親」として大切にしてきた国です。この文化的背景は、日本にも似ています。互いに異なる国、つまりローカルですが相通じるものがあるわけです。この共感覚こそ母性ですが、今やそれは性別関係なく広く通じる共通性でしょう。
★実はドイツに限らずヨーロッパの国には母なる大地を大切にする国が多いですね。その証拠に、ドイツ語やイタリア語など「地球」という単語は女性名詞なのです。月や太陽は男性名詞だったり女性名詞だったりするのに、「地球」は女性名詞が多いのです。
★グローバルであり、ローカルでもある「地球」。One Earth プロジェクトとしてグローカルシンキングであり、その象徴的なWINGSプログラムの一つHANEDA留学が紹介されていました。
★各国の大学生が羽田国際を訪れ、生徒と多様な交流をしているようです。年間10回くらいとありますから、ほぼ毎月ということでしょう。
★記事の中で簡野先生が「本校でしかできない国際教育」というとき、このような背景があるのだと思います。
★新校舎もでき、平成7年からは中学も新設されます。今までにはないグローカルシンキングベースの国際教育を楽しみにしたいと思います。
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