秋の夜長 世界を変える哲学対話の研修
★昨夜、秋の夜長、じっくり哲学対話のワークショップが、アルカディア市ヶ谷で行われました。土屋陽介先生(開智国際大学教育学部准教授)をお迎えし、文系教科研究会(国語)が「ワークショップ 哲学学対話 ―ゆっくり、じっくり考える―」を開催しました。
委員長 畑澤 正一先生(⑦大 森 学 園)
委 員 鈴木 千穂先生(①共 立 女 子) 宇野 幸弘先生(③晃 華 学 園) 山田寛治郎先生(⑦香蘭女学 校) 駒ヶ嶺泰暁先生(⑨中央大学杉並) 沖 奈保子先生(⑫ドルトン東京学園)
東京私学教育研究所 文系教科研究会(国語)担当:松田氏・岡沢氏
★ワークショップにおいて、哲学対話の問いは、日常使っている言葉や事柄というものが、参加者が意外にも憶見やアンコンシャスバイアスで捉えられていることに気づき、その概念をそれぞれの想いから語り合うきっかけをつくるものでした。
★そして、土屋先生は、問いの立て方や選択の仕方、対話の仕方など、強制をせずに自由をベースに語り合う丁寧な手順を踏んでワークショップを行っていきました。
★とかく、時間に追われ学習項目をこなすことに追われる日々の授業です。このような哲学対話は、何かほっとするし、学校現場でも何か取り入れることができるかもしれません。
★対話を大切にしている聖パウロ学園の校長小島先生も参加していましたが、パウロでは、20%ルールというのが授業にあって、最低授業で20%はじっくり考える時間を取り入れているそうです。哲学対話はヒントになりそうだということでした。
★哲学対話の問いは、ふだん意識しないで活用している概念を、今一度立ち止まって語り合います。小中学生の時には、「親友とは?」とか「勉強とは?」とか。当たり前と思っていることを考え直すわけです。結論は出しませんが、参加した小中学生は、自分の中で思ってもみなかった新しい側面を知る可能性があります。
★その意味で、自分の内面の世界をつくり変えることになるかもしれません。
★高校になると、少しこれらの問いに視野を広げる修飾語がつきます。たとえば、「国家同士の友情はあり得るのか?」など。すると自分の内面の世界だけではなく、地球規模の世界の話に一挙に広がります。
★哲学対話は、日常の概念を脱構築することで、地球規模の世界の概念をも変えてしまうパワーを持っていることに改めて気づき、対話のすばらしさに畏敬の念を抱きました。Awe体験ですね。
★土屋先生、参加された先生方、委員の先生方、研究所の所員の方々、本当にありがとうござした。
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