工学院の田中歩先生との対話 自然体の教育なのに質が破格
★昨日、GLICC Weekly EDU 第145回「工学院ー多様なプロジェクトで成長する生徒たち」がありました。秋の夜長、同校の教務主任の田中歩先生の静かな情熱のある対話が、心地よく響きました。工学院と言えば、ラウンドスクエアとかケンブリッジインターナショナルとか最先端をいくDX環境、豊富な高大連携プログラム、中1から高2までスキルアップと成長のDNAさながらの螺旋を描いていく探究学習、数え切れない海外研修などの話が有名なのですが、今回は夏休みのオーストラリア研修とつい先日行われた夢工祭(文化祭)について語られました。
★工学院の生徒全員が参加している活動の中で、一人ひとりの生徒が主体的に自分で判断し選択し行動していく姿を、歩先生は具体的に語ってくれます。
★フラットでフリーでフェアな雰囲気が広がっていることが伝わってきます。この雰囲気があるからこそ、生徒自身がコンセプチュアルな企画をたて、テクノロジーを駆使して倉庫に入っているような機械をだしてきてビッグモニターを組み立ててしまうほどです。教科の専門家である先生には、まだまだ生徒はかなわないのは当然ですが、DXやクリエイティビティに関しては、教師を超えています。
★だからこそ、フラットな関係が相乗効果を破格に生み出しています。このような雰囲気がベースに、他校にはない多様なプロジェクトがビックバーンだながらになるのでしょう。このベースを先生方がしっかりつくっているかいないかでは、同じプロジェクトをやるにしても、生徒の成長のあり方は相当違いがでてくるでしょう。そのことは外から見ているとわからない部分です。受験生の皆さんは、工学院をスタンダードにして自分の気になる学校の説明会に参加すると、学校の特徴が明快に了解できるかもしれませんね。
★ですから、経産省の「未来ビジョン」と照らし合わせたとき、経産省が提案する目指すべき姿は、すでに工学院は果たしているということが改めてわかります。工学院は、別に経産省を意識しているのではなく、独自のグローバルな範囲での情報収集力と時代の流れや本質を見通す目を持っている先生方がいるのです。そして、意志決定したらすぐに動きます。子どもたちと未来をいっしょにつくる先生方。頼りになります。ぜひご視聴ください。
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