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2023年9月10日 (日)

対話関係を生み出す分解・統合・変形ワークショップ 伊東竜氏とコラボして❶

★今年の8月23日、福島県私学教育研修会の教育課程部会で、「新学習指導要領とこれからの授業デザイン」という主題で、5時間半の講義とワークショップのスクランブル研修を行いました。今回は聖パウロ学園時代ともにこのワークショップを生徒や保護者対象に行った伊東竜氏と当時の経験をアップデートして実施しました。いただいた主題のうち私たちが行ったのは「<教科と探究のつなぎ方>・<学習指導と生徒指導>のつなぎ方~コンセプトレンズを創る>というものに絞って、このコンセプトレンズを発見するワークショップをしつこく行いました。同じテーマですが、上昇気流が生まれるように伊東氏がファシリテートしました。

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★伊東氏は、今は一般財団法人日本私学教育研究所のスタッフで、日本全体の私学の研修のコンサルテーションを行っています。私は東京私学教育研究所のメンバーですから、事務所は歩いて5分のところです。教育研究所の所長がどちらも平方邦行先生ですから、当然コラボする機会も多いのです。パウロ時代のように毎日のように企画戦略会議やブレスト会議、何より創造的対話を頻繁に行うことはできませんが、パワーランチなどで創造的対話はよく行っています。

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(聖パウロ学園勤務当時、父母と校長との対話ワークショップのファシリテーターを行っていた伊東竜氏)

★今回も情報交換をしながらテキストを創っていきました。また、このワークショップの開発コラボは工学院の田中歩先生(教務主任/英語)と柴谷先生(保健体育)、片瀬先生(家庭科)と始めていて、その実践をしたわけです。ですからこれからもっとブラッシュアップしていきます。

★伊東氏は数学の教師でもあります。受験数学だけではなく、文理融合の時に必要な数学的思考のレンズを持っています。歩先生は言語の思考のレンズをもちろん持っていてますが、俯瞰視点がものすごいですね。柴谷先生は、身体とメンタルと社会関係の循環を生み出す思考レンズを持っています。片瀬先生は、生活の中に世界の諸問題を実感できる社会構成主義的思考のレンズを持っています。

★私は、法思想・哲学がメジャーで、教員ではないので、教科とは別のアプローチで思考のレンスを探究してきました。いずれにしても、みな21世紀型教育機構でSGT(スーパーグローバルティーチャー)と言われているこれからの教師像のロールモデルの先生方です。そのSGTと新しい学びの生まれる泉を掘り当てようとしているわけです。

★ですから、今回も福島の先生方21人とその泉である分解と統合と変形という思考のコンセプトレンズを掘り当てるワークショップをしたわけです。そのコンセプトレンズを掘り当てるためのワーックショップは、同時に探究的な授業のデザインの体験でもあり、学びの道具やワークシートなどは、それぞれの学校に持ち帰ることができるとよいなあという意味も込めてご紹介もしました。(つづく)

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