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2023年9月 3日 (日)

八雲学園の多様なグローバルプログラム(動画2本付き) CEFR基準で見てみる

★この夏、八雲学園は、国内では合宿、海外では多様な留学が行われていました。オーストラリアや9カ月プログラム(米国3カ月)の海外研修などは今も継続中です。

★この多様なプログラムは、通常の英語の授業と帰国生を中心とする英語が得意な生徒向けの取り出し授業とDNAのように絡み合い、英語力ではなく、英語による言語能力が、CEFR基準で最終的に多くの生徒がB1には達し、国際関係で活躍したいというモチベーションが高い生徒は、B2・C1のレベルに到達します。20名くらいはそこまで行くと思います。というのも、高3の取り出し授業にでている生徒の人数はそのくらいいるからです。

★今、英語力ではなく英語による言語能力といったのは、CEFR基準は、あらゆる国の言語力の参照基準だからです。

★わかりやすくいえば、海外大学の講義を受けたりゼミでディスカッションやレポートを書ける言語能力はC1以上です。B2あれば、海外の大学に入学してから十分に伸びるでしょう。

参照)八雲の海外研修の成果を語る生徒たちの動画


★別の言い方をすれば、探究活動を英語でできるというレベルの言語能力です。日本の高校生は、新学習指導要領で探究を学ぶことになっていますが、ここに使われる日本語は、C1以上の言語能力です。日本人であれば、すべてがC1以上かというとそうではないのですね。共通テストの国語で活用される日本語能力はB1くらいで十分だということからもわかるでしょう。

★八雲学園は、能や映画、ミュージカルなど文化体験も頻繁にあります。月に1度以上かもしれません。これは仮に日本語であっても、体験後レポートを書くので、B2以上の言語能力を養うプログラムでもあります。言葉というのは、文化を背景に包摂します。日本語や英語の学びは、文化を学ぶことでもあります。ここまでくると、言語能力はいわゆるリベラルアーツのレベルでもあります。

★イエール大学との音楽国際交流などは、英語による高い言語能力と文化教養を活用する場でもあります。

参照)イエール大学との音楽国際交流の動画

★進路指導という側面からは、国内大学の英語の力はA2からB1まであれば十分です。実際上智や立教など、英語2級、つまりB1レベルで推薦入試の資格を得られる学部もあります。CEFR基準で高い英語の言語能力を養うプログラムをデザインしているわけです。この八雲学園の英語の授業と海外研修によって学年によってCEFRレベルが向上する図を私なりに描いてみました。大学進学との関係も加えました。

Photo_20230903184101

★もしかしたら、もっとすごいことになりそうなのですが、それはまた3人の副校長の先生方に聞いて修正したいと思います。今回は、あくまで私のイメージです。とにかく、上記の2つの動画を見て頂ければと思います。

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