これからの教師像のロールモデル 21世紀型教育機構のSGT
★先週の金曜日夜、『GLICC Weekly EDU 第142回「和洋九段女子ー PBLを支えるSGTの活動」』がありました。昨年度21世紀型教育機構におけるSGT(スーパー・グローバル・ティーチャー)アワード優秀賞を受賞した小仲井浩先生(和洋九段女子 理科)が出演されました。私はどうしてもその時間帯参加できなかったため、動画を視聴しました。そして確信しました。SGT小仲井先生は、これからの教師像のロールモデルであると。
★初代SGTアワード優勝者染谷昌亮先生(文化学園大学杉並 理科)もそうです。つまり、21世紀型教育機構の教育研究センターが実施しているプロジェクトはSGTをある意味生成するプロジェクト環境を企画運営しているといえます。
★今回は小仲井先生が、自ら行っているPBL授業を幾つか紹介され、これからの学びのビジョンを具体的にプレゼンしています。授業の動画も活用しながら実にわかりやすいそして実践的なアウトプットです。そして、このことがこれからの教師が実装する授業イノベーションであることが示唆されています。
★これからの教師像のSGTの特徴は、ご視聴いただくと色々気づきがあると思います。私が気づいたというか感じたのは、小仲井先生は、
1)自己変容を恐れず楽しみに転換している
2)仮説を生徒が自ら立てられるシミュレーションモデルをまず生徒ができる学びのデザインをしている
3)シミュレーションをする際に身近な素材で実験道具を組み立てるブリコラージュ思考を実装している
4)生徒の仮説検証をデータを集めることによって行うサイエンスコミュケーションをデザインしている
5)このようなシミュレーション型コミュニケーションによって生徒自身が思考コードのC3の領域で発想を生み出せる学びのシステムをつくっている
6)この発想の視点は、動画を通して見え隠れしているのがオズボーンの9つのポイントが暗黙知的に使われるようにデザインしている
7)具体的な学びの過程が最終的にはサイエンスのものの見方感じ方であるコンセプトレンズに凝結する流れになっている
8)学校を越えてSGTや生徒の連携を企画する越境対話関係コンサルテーションができる
9)アンケートで生徒の未来をデータ的に検証しながら未来の価値を創造するメンタルモデルを持っている
10)システム思考とSELの融合を体現している
★もちろん、小仲井先生は理科の専門知識や技量は十二分持っているし自己マスタリーという研鑽も日々行っています。それはご視聴していただければ、すぐにわかります。
★小仲井先生や染谷先生のようなSGTが21世紀型教育研究センターには集結しています。この教師の力は、経済的側面から見れば無形資産をどんどん豊かにしていく人的資本であるとみなすこともできます。
★日本の未来は予測不能で希望と危機が表裏一体になっていますが、小仲井先生のような人的資本が生徒の人的資本にも影響を及ぼしていきますから、希望はこのようなSGTに確かにあると元気づけられました。
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