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2023年10月 1日 (日)

経産省の未来人材ビジョンを超えて 岩倉高等学校 松本祐也先生の場合

★東京私学教育研究所が実施している多様な研修の1つに「学校づくり委員会」というのがあります。委員長は大妻の梶取校長、副委員長は岩倉高等学校の校長特命松本先生です。学校づくり委員会というからには、何かあっと驚くのような教育改革設計をしているのかと思われるかもしれません。実はそういうメディアが飛びつくようなことはやっていません。ただ、歴史精神は、やがてあっと驚くような発想とスキルと実践とマインドなどなどが湧き出ていることに気づくことでしょう。

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★今年の同委員会は、生成AIを通して見えることを明快にしようと月に1度同研究所の会議室に集まり対話や議論をしています。生成AIの使い方については、他の委員会の研修でも行うので、同委員会では、見通しということです。鳥の目、虫の目、魚の目、蝙蝠の目、心の目のすべての目を使って対話がなされているのは、おもしろい!です。

★先日、松本先生は、その対話の中にさりげなく、「未来人材ビジョン」の資料について提示しました。そのことについてメインで話そうというわけではないのですが、明らかに生成AIを意識した経産省の発想が織り込まれているPDFだったからです。しかし、何も、経産省の発想を鵜呑みにしようなどということではないのです。かといって否定しようというわけでもないのです。

★経産省だって、鳥の目、魚の目、蝙蝠の目は活用しています。しかし、現場のナノレベルの極めて重要な具体的状況はショートカットしているし、本質的で根源的なことはあえて見ようとしないでしょう。

★経産省の教育に提案をするスタンスは、教育制度を変更したり、学びのツールをイノベーションすることで、市場経済の発展につながるという経済原則に当然従っているからです。何も競争的資本社会を変えようなどということはなく、その閉塞状況を好転させればそれでよいのです。

★もしかしたら、公立学校はそれでよいのかもしれません。文科省や財務省、経産省などの発想に従って、ダメなところは統廃合していけばよいのです。そのことを推進する校長などは、チェンジメーカーのなせる業ということになりますから。

★こういった経済政策に対し、かつてケインズは、それでもいいのだけれど、孫の世代は、そうなっていないよ。もっと根本的で本質的なことを考えるようになる時代になるよ、さてそのとき人類はどうする?と世界恐慌の最中に100年後を見通していたのです。その予言が設定した年というのが2030年ごろなのです。

★私立学校は、岩倉高等学校のように、120年以上歴史を持っているところもあるし、70年くらいの私立学校も、当然これから100周年以降も見通して教育活動を行っています。

★ですから、経産省の発想と共通するところも見据え、ケインズの心の目も探究しながら進もうということなのでしょう。そう私は松本先生と先日お電話で対話して感じ入ったのです。またまた本間の妄想だと思われるかもしれませんが。

★松本先生は、若手研修を自校でも行い、時代が必要としているイノベーションとケインズの目の両方を共有しようとしています。そのことは次の教職員支援機構(NITS・ニッツ)の動画及び学事出版がサイトで公開している記事で知ることができます。ぜひご覧ください。

校内若手教員研修 各教員の個の育成と学校組織の強化:第2回NITS大賞活動発表会

アクティブティーチャーの挑戦 第十五回(月刊高校教育6月号) 

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